天理教教祖殿逸話篇


「おいしいと言うて」

仲田、山本、高井など、お屋敷で勤めている人々が、時々、近所の小川へ行って雑魚取りをする。そして、泥鰌、モロコ、エビなどをとって来る。そして、それを甘煮にして教祖のお目にかけると、教祖は、その中の一番大きそうなのをお取り出しになって、子供にでも言うて聞かせるように、 「皆んなに、おいしいと言うて食べてもろうて、今度は出世しておいでや。」と、仰せられ、それから、お側に居る人々に、 「こうして、一番大きなものに得心さしたなら、後は皆、得心する道理やろ。」と、仰せになり、更に又、 「皆んなも、食べる時には、おいしい、おいしいと言うてやっておくれ。人間に、おいしいと言うて食べてもろうたら、喜ばれた理で、今度は出世して、生まれ替わる度毎に、人間の方へ近うなって来るのやで。」と、お教え下された。 各地の講社から、兎、雉子、山鳥などが供えられて来た時も、これと同じように仰せられた、という。

神の方には
先を永く


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