天理教教祖殿逸話篇


「さあ、これを持って」

教祖が、監獄署からお帰りになった時、お伴をして帰って来た仲田儀三郎に、監獄署でお召しになっていた、赤い襦袢を脱いでお与えになって、 「さあ、これを持っておたすけに行きなされ。どんな病人も救かるで。」と、お言葉を下された。 儀三郎は、大層喜び、この赤衣を風呂敷に包んで、身体にしっかりと巻き付け、おたすけに東奔西走させて頂いた。そして、 なむてんりわうのみこと なむてんりわうのみことと、唱えながら、その赤衣で病人の患うているところを擦すると、どんな重病人も、忽ちにして御守護を頂いた。

皆丸い心で
言葉一つ


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