天理教教祖殿逸話篇


「弟さんは、尚もほしい」

明治十二、三年頃の話。宮森与三郎が、お屋敷へお引き寄せ頂いた頃、教祖は、 「心の澄んだ余計人が入用。」と、お言葉を下された。 余計人と仰せられたのは、与三郎は、九人兄弟の三男で、家に居ても居なくても、別段差し支えのない、家にとっては余計な人という意味であり、心の澄んだというのは、生来、素直で正直で、別段欲もなく、殊にたんのうがよかったと言われているから、そういう点を仰せになったものと思われる。 又、明治十四年頃、山沢為造が、教祖のお側へ寄せてもらっていたら、 「為造さん、あんたは弟さんですな。神様はなあ、『弟さんは、尚もほしい。』と仰っしゃりますねで。」と、お聞かせ下された。

先は永いで
麦かち


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