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第16号 - 24


せかいにハみなとこまてもをなし事
子共かたずけこしらゑをする


Sekai niwa mina dokomade mo onaji koto
Kodomo katazuke koshirae o suru

世間では、親が子に対する情として、子供が成人すれば、必ずこれを縁付ける用意をするが、しかし如何に用意したとて、子供の将来の事まで分かる者はなかろう。註 これは、秀司先生の庶子音次郎氏(第一号二六註 参照)を、田村の質屋村田某の分家の養子にやられる時のお言葉で、教祖様には本人のいんねんなり、将来の身持が分かっているから、こしらえをしても、泥水中へすてるも同然であると、とめられたが、秀司先生の奥様まツゑ様にしてみると、義理の中であるから、相当にこしらえをしてやらねばならぬと、そう豊かでない中から算段をして、たんす、長持、帳だんすの三荷と金百円に三段余の田地をつけて婿養子にやられた。その後、音次郎氏は勾田村に居を構え、醤油屋などなれぬ商売をして損をした上、素行が治まらなかったから、分けてもらった田地は中山家に買いもどしてもらって金にしたり、その他の家財も売り払うて一両年中にすっきり財産を失くしてしまって、ついに明治十六年には離縁になった。

Everywhere in the world, people are alike:you prepare to marry off your children.

世上到處皆同一 子女成長宜嫁娶
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