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第2号 - 12


たん/\としんぢつ神の一ちよふ
といてきかせどまだハかりない


Dandan to shinjitsu Kami no ichijo o
Toite kikasedo mada wakari nai

種種と真実の神一条の道を説いて諭すけれども、未だ悟りがつかないようである。註 辻忠作の入信は文久三年であるが、その動機は妹くらの発狂からである。彼は一日縁家である櫟本の梶本家で、庄屋敷の神様はよろづたすけの神様であると聞き、初めて信仰する気になり、くらの発狂はすっかり良くなった。そこで彼はお道に熱心になり、くらはその後縁あって千束という所へ嫁入りした。ところが、その後彼は種種と家内に反対があったため、遂に信仰が鈍り、当時は教祖の方へ少しもはこばんようになっていたら、不思議にも又くらが発狂して、縁家からもどされて来た。そこで、世間の人は気違いになったから不縁になったのだとか、いや、離縁されたから逆上したのだ、とか、種種取り沙汰をしていたが、それは人間が普通に考えるように病気でもなければ、狂気でもなく教祖から遠ざかっている彼を、再びこの道に引き寄せようとせられた親神様の深い思召しから手引きせられたのであった。この諭しを受けた彼は、成程自分は心得違いをしていたとさんげして、再び熱心に親神様の御用をつとめるようになった。すると、くらの発狂も忘れたように治まって、復縁できるようになった。

Step by step, I have taught the truth ofsingle-heartedness with God, but you still do not understand.

真實神意雖漸述 世人依然不瞭悟
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