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増野いと居所又正兵衞居所障りに付願

さあ/\尋ね出る/\。いかなるもよう事情聞き分け。余の儀あろうまい、外の儀は思うまい。どういう理でなる。又心得ん/\事情諭しよう。一度戻り身上一つの障り、この事情、あちら身上、こちらでも事情、その中小人の事情案じる。日々案じる/\だけの事を思うて居る。一つの理尋ねは聞き分け。身に治まり付き、だんだん治まりが付く。ようこの理をよう聞き分け。どうも案じて/\ならん。今度の住家一つ不都合、なれど又々年限の理を以て広くに治まる。知らせ置く。又安心の事情治めさせにゃならん。心を治め、心を定め。事情日々の事情、入り来る出て来る理を見て治めくれ。心置き無う治めてくれるよう。心に案じると案じの理が回る。
【説明】
増野糸、本部員増野正兵衛夫人。 今度の住家は狭くて不都合であるが、年限がたてば、広くなることを前もって知らしておく。又安心の事情を治めささなければならない。即ち乏しいながらも、日々収支がどうにかつり合っていることを思案して、先案じをしないで心を治めよ。先案じすれば先案じをした理がまわって来るから、日々たんのうして通れ。という意味で、居所の障りは、住家について不足せず、又家内の心を治めよ。ということを指示されたのであろう。
【摘要】
居所障り(痔疾)については、増野正兵衛・お糸に関するものが多い。増野家はもともと神戸市にあり、一家をあげて、当時片田舎のおぢばに移転されることについては、家庭的に難色があり、家内の一手一つが容易ではなかった。おぢばに移転されてから、お糸はお屋敷住人の中心的人物として、お屋敷内部がうまく治まるようにと丹精された。痔疾は、住居に関して起こり、内々のトラブルをお互いにたんのうして治めることをさとしていられる場合が多い。既述の如く、口に関するおさとしは、内々を治めることに関したものが多い。肛門はいわば出口であって、口には変わりなく、口腔に関するおさとしと一脈相通ずるものがあることに注意を要する。人体には九つの道具あると教えられるが、口腔と肛門は、一つに数える。

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