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昨二十五日夜、野本七兵衞、松田常蔵外二軒類焼に付、電信にて申し来るより、清水与之助心得のため伺

さあ/\一時尋ねる処の事情、何か思うやろ。事情しっかり聞き取って置け。十分理を運んで一時何たる理であろ。さあ/\大変々々でならん理、ならんと皆思う事情/\聞き分け。信心して信心のため、一時々々思う。聞き分けくれ。前生いんねん/\事情、これより先々胸を浚らえ心を浚らえ、いかなる理も取り替え。いかなる理も取り直せ。一時ならん事情はいんねん遁れようと思うても遁れられん。洗い替え立て替え、又々の理を以て生れ出る。今一時一つの理を治め。掛かり掛け。鮮やかの理を治め。余儀無き理に迫る。一時何たる理である。深き事情、又々何処へも掛かる処はあろまい。一つの理天の理、天災いかなるも聞き分けくれるよう。
【説明】
(1) 信心をしているのに、なぜ火事に遭うのであろうかと思うのも無理のないことであるが、これは前生いんねんから果たさねばならない事情である。これから先は心を浚え、心を取り直せ。 (2) 火事で焼けたが、それはいんねんの納消をしたので、今度は新しく芽が吹く。 (3) 深い前生いんねんは、どこへも文句のつけようがない。一つの理、天の理を心に治めよ。
【摘要】
火災に遭った場合 (1) 信心しているのに、なぜ火事に遭ったのかと思うであろうが、それは遁れることのできない前生いんねんの事情によるのである。「ふかき事情」「いろ/\続いた事情」「代々事情」によるのである。 (2) 物は焼けてなくなったが、人間身の内守護の理を聞き分けなければならない。 (3) 類焼の場合、類焼したということを心にかけるな。影にも思うな。 失火の場合も、誰が失態したかを皆の中でどうこう言うてはならぬ(すれ合いという連帯責任である)。どんな災難も元を知ることが大切。元を知れば安心である。 (4) 心を浚え、心を取り直し、鮮やかの理を治めよ。ふしから芽を出すのである。ふしに勇むのである。 (5) いつまでも、くよくよせず、これから先の事情を治める心を定めよ。後日の話の台になるような心を定めよ。 (6) 教会の火災は、名称の「理の台」とも言うべき事情である。 (7) 一つの道、一つの理を心に定めよ。情に流れて、すれ合ってはならぬ。順序を間違えるから怪我をするのである。 風害に遭った場合 (1) 一度のところは二度、二度のところは三度と、心を取り直して普請にかかれ。 盗難に遭った場合 (1) 盗んだ人を云々するより、こちらの心の事情を治めることが肝心。 (2) 盗まれた物品はほこりで、盗んだ人はごもく場で零れものを拾うようなもので身につかない。 (3) 警察に隠し包む必要はない。問題は盗難にあった理がわかればよい。 災害見舞について (1) 日々道の上につくしている信者を見舞ってやらねばならない。 (2) 直ちに尋ねてやるのが真実である。 (3) すぐに現地に到着できない場合は、電報ででも尋ねてやるように。

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