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増野正兵衞朝をびやつとめを済ませてから、身が何となくしんどくなりし故、宅で休み、暫くして起きたるが腹が下り、その後速やかおたすけを頂きしも、案じの事も無きやと、いろ/\思案すれども、分かり兼ねるに付伺

さあ/\尋ねる。心に掛けるでない。身の処心得ん、どういう事、こういう事、心に掛ける事は要らん。万事事情大層速やか改め。いかなる処、掛かり/\一寸にだん/\掛かれば治まる。未だ/\後々掛かるやら分からん。万事治めて、身上尋ねる事情、一つさしづ聞いて置け。これからどんな事情に掛かるやら知れん。どういう所から、どんな事を言うて来るとも分からん。日々の処、運び掛けるや知れん。これまで仮普請々々々、どうやらこうやら、先ず/\治めて十分に受け取る。これからぼつ/\大変、前々心に掛け、どういう理を説くやら知れん。道を変える。道を変えると言えば案じる。案じる事は無い。変わり来る。どうでも/\心を治めてくれるなら、どんなに成るやら知れん。

同時、増野いとの身上に付、これまで不自由々々々はこうのうの理とも、いろ/\理を諭し頂き、その通り伝えたなれど、とかく間違うた事ばかり申しますが、これは家内の心に委せ、思うようにさせた方が宜しう御座りますや願
さあ/\一つ尋ねる/\。どういう事情、どういう心どういう理がよかろう。何程判然、速やか日々に思うであろう。いかなる事情、速やか事情、速やか一寸の掛かり、心だけ一つ諭しよう。一時大層なれども、一つ前々諭したる、旬々の事情、一名一人々々々々の事情、後々事情掛かる。一つの理を楽しませ。住家狭く、いついつの理でない。順序一つ楽しませ。

同時押して、桝井伊三郎普請に付、日々談示致し居りますが、この普請に談じ合うて、心を添えて行く処御知らせ下さるのでありますや伺
さあ/\一名一人、旬々諭し、後々話掛け、内々たんのうさして楽しませ。話掛け又々話する。
【説明】
身上が悪くても、どういう事こういう事と心配するに及ばない。万事事情を大層速やかにあらためよ。何をするにも最初は大変だが、段々はじめて行けば治まるようになる。という意味で、腹下りは、速やかに定めた事を運べという事を指示されたのである。
【摘要】
腹下りについて、理(神意)を良く腹に治めることと、即ち実行することを指示していられるように思う。腹下りの時は、ぐずぐずできないが、それと同様に、特に至急に実行することと、即ち急いていられる場合ー積極的ーが多いが、時には逆に、急くとかえって遅くなるから、着々と実行せよと云う場合ー消極的ーもある。身上さとしには、常に積極と消極の二つがある。それは、その人の因縁、その時の事情によって異なるので、ここに身上さとしのむつかしさがあり、又それだけに妙味があるということが出来よう。

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