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高知集談所地所に付、今後の心得のため願

さあ/\理の一条尋ね出る/\。今の一時の処、最初始め掛けたる処、随分の処という。今の処、これだけならという処、事情によって未だ/\狭い/\処から、だん/\大きく成る。小さい処から大きく成るは、理一つつくらいという、頼もしいという。それは運ぶ理からという。運ぶ処受け取る。一寸掛かりしっかり定め置かにゃならん。一つ下ろさにゃならん。一つ始め掛けて一つ掛かり、一つ始め掛けて一つはっと言うようではならん。一つ年限という。一つ誠治まれば、思い掛けない理寄りて来る。何でも彼でも許さにゃならん、又下ろさにゃならん。一つ事情理の台という。これよりだん/\話々の理を継ぐという。
【説明】
(1) 狭い所からだんだん大きくなり、小さい所から大きくなるのは天理であり、小さい所を拡張するのは頼もしい限りである。しかし、それは運ぶ理があってのことである。十分に手をつくして運べば、すべて受け取るから、最初からしっかり心定めしてかからねばならない。始めかけてはやめる、というのではいけない。年限かけて続かねばならない。誠の心さえしっかり治まれば、思いがけない守護がある。始めかけたら何でもかでもやりとげねばならない。
【摘要】
地所の買入れ、取り換え、献納、拡張、移転などのおさしづは、次のごとくである。 (1) 初めから大きいのはいらない。小さい所から始めよ。小さいのがだんだん大きくなっていくのが、この道である。 (2) 急ぐあまり心を治めることを、おろそかにしてはいけない。何よりもまず心を治めることが肝心であり、 (3) 始めかけたら中途でやめてはならない。年限かけてやりとげよ。生涯やりとげる心定めができていれば、小さいものでも大きくなる守護がある。 (4) 心に治めてやり始めたら、神にもたれきり、大きな心になって行け。神は人間に難儀や不自由はさせない。自由自在の守護を神が引き受けよう。 (5) 互いに談じ合い心をうちとけ談じ合って、皆の心が一致し、心が互いによりそうという決め方こそ、天然自然の理に添う解決法であり決め方である。 (6) 地所の献納については、精神を神が確かに末代の理として受け取る。 (7) 地所変えについては、心さえ治まっていれば、いつでも、どこへ変わっても差し支えない。

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