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山本コマツの願

さあ/\尋ね出る処、身の処如何であろう。一度ならず二度ならず心得まい。一時治まる理を諭し、一時速やかならん。一度二度三度四度の理、道一つの理を聞き分け。事情夫婦よく事情聞き分け。十分という中とあろ。長らえての道であろう言えば、一つの道具、大変の道具という。一名一つの事情、いかなるを尋ねる処、早く聞き分け。十分の中、たゞ一つの理。又一つには道という、道の中、何たる事と思う。事情は生涯の事情、一時の処に聞き取れ。身上に事情あれば、楽しみはあろうまい。一時身上不足なる処、道具に譬えて諭しよ。新しい道具、何ぼ使うても不足無い。朝から日々結構々々と言う。うっかり聞いては分からん。夫婦の中、人を見るやない、聞くやない。もうこれからという理を改めるなら、生涯という。これ一つのさしづをして置こう。
【説明】
(1) 明治十二年両親を流行病で相次いで失い、その悲しみは不治の病となり、コマツ姉は病院住まいをしたが、十五歳の時山本利三郎氏よりおたすけを受け入信し、十七歳の時二度目のおぢば帰りの折、教祖より利三郎との縁結びのお話を受け結婚した。 (2) 身上であれば、楽しみもないであろう。しかし夫婦の中で、他人のことを見たり聞いたりして、うらやむやない。これからこうしようと己が心の理を改めるなら、生涯の守護をしよう。
【摘要】
(1) 夫婦になるのも、ならないのも、すべて親神の思召し次第である。 (2) 夫婦は夫婦になるいんねんの者が寄り合っているのであり、お互いの中に自分のいんねんを見て暮しているのである。 (3) いんねんどおりの夫婦ができているのであるから、生涯仲よく睦まじく暮らさなければならない。 (4) 仲良く睦まじくするのも、単に倫理的な意味でなく、よふぼくとして成人するためである。それぞれ仕込みを受けるが、心の成人のため互いに心を合わせていくことが大切である。 (5) 親神からの授かりものである子供を、養い育てていくことが夫婦の役目である。

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