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鴻田忠三郎伜藤三郎分家伺

さあ/\尋ねる話、いかなる話やあろまい。十分と言えば十分、知らず身上に一つ掛かれば頼りになろうまい。十分思えば切りが無い。どんな心にも治めるのが孝心、身の不足あって何の楽しみがあるか。内々十分の理諭し置く。

押して願
さあ/\尋ねる事情までも早く聞かす/\。思うよう。銘々いつ/\まで事情あろまい。十分知らす。勝手々々覚束ないものであるで。

鴻田忠三郎娘縁談伺
さあ/\尋ねる事情/\、縁談一条理を尋ねる。縁談理を尋ねば理を諭す。諭するには理を聞き分けて理を治め。一つどういう事、旬々理を運んで内々理を治め。一時改め、よう聞き分け。聞いて聞き遁しというはどうむならん。一つ理を諭す。縁談事情は、一度定めた理はいつ/\までと定めば、治まらんやない。内々順々理を十分運べば随分治まる。又々続き随分という。これだけ諭するよって、しいかり聞き取ってくれるよう。
【説明】
(1~2)縁談の問題については、神の理をしっかり心に治め、これと一度定めた心をいつまでも変わらないようにと決めてかかるならば治まらないことはない。内々の者が神の理に基づいて、万事十分に心をつくして運ぶならば十分な形でまとまるものである。 \n\n (1) 鴻田忠三郎氏の子息を分家するについて伺われたおさしづ。 (2~3)物のこしらえは、どれほどあっても十分とは行かず、きりのないものである。身上壮健の守護の理の喜びを始め、親のしてくれる配慮に十分であるとの心を治めるが孝心であり、それで内々も十分に治まるのであって、そうあるのが大切。それぞれがめいめい勝手の思いだけでは十分の治まりとはならぬし、また先々おぼつかない。
【摘要】
(1) 縁談には何よりも二人の心と心が寄り合い、通い合っていることが大切である。 (2) 神の理に基づいて事を決め、それを生涯末代までもと思い定めてかかることが肝要である。 (3) 縁談とはいんねんあって結ばれるものである。だから互いに心を寄せ合い、つなぎ合って、将来いつまでも治まっていくもと(基礎)をつくるべきである。 (4) 本人同士は言うまでもなく、双方の親をはじめ、みんなが十分に納得し「やれ嬉しい」という喜びの心の理が合っていることが大事である。そうしてこそ、その縁談は十分なまとまりを見ることができる。 (5) 人間思案の義理や都合から判断して、事を運んではならない。重要なのは互いに、真実の心を結び合うことであって形ではない。 (6) 自ら心治まっているのならば、独身であっても何ら差し支えはない。 \n\n  おさしづにおいて、親族・家族ないし家庭ということにつき諭されている論点は、大別して二つの言い現わしをもってなされていると拝される。その一つは、“道に親族云々の理はない”あるいは“なんぼ親子夫婦兄弟でも云々”等の否定的な言葉をもって指摘されている側面であり、他は、“夫婦はみないんねん云々”あるいはまた“親となり子となるは、いんねん云々”等の肯定的言葉をもって指摘されている側面である。縮めて言うと親族・家族という同一の主題が、一見すると一つには否定的に、また他面では肯定的にも諭されているということである。これは一体どのように解釈されることによって理解の首尾を得ることができるかとの疑念を抱かすが、しかし熟読すると、その二つの表出は互いに他を排除し合う性質のものではないことが理解されるはずである。  今上のような点をも考慮におき、なお、その他掲出おさしづの全体にうかがえるところを箇条的に要約すると以下のごとく申しえると思う。 (1) 人間は神の子供というと仰せられるごとく、一名一人それぞれ心一つの自由を許されて親神に結ばれ、かつ守護を受けて存在する。それは人間の常識からする夫婦・親子・兄弟の間柄という、きわめて近縁の間柄と思われる事情以上に、きわめて基本的な事情である。人間相互の間柄としての夫婦・親子・兄弟の結ばれをもってしても、いわば左右できない肝要にして根本の事情である。 (2) かかる中にあって夫婦・親子・兄弟という家族・親族の間柄に結ばれているのは、いずれも、それぞれいんねんの理によっている。親神の守護をいただき、特に近き縁をもって寄せられている間柄である。 (3) したがって、その間柄に見せられることについて、お互いは、それぞれわが身に近きこととして、否われ自身の事情として受け止め得て思案し、かつ丹精をすることが肝要である。 (4) しかも、そのように丹精するということは、かかる間柄の者、家族ないし親族縁者のゆえをもって特別視するということではないのであって、既成の血縁に伴う人間思案ないし人間の義理をもってする対処は、事態にふさわしい在り方ではない。むしろ親神の守護をもって、かかる身近き間柄に寄せられた者として、より一層その者が神一条の理を聞き分け、かつ理の丹精に励むように配慮をしてやることこそ肝要な心得となる。

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