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増野いと血が下るに付伺

さあ/\尋ねる事情、身の処にてどういう理が掛かる。いかなると身が案じる。よう聞き分け。どんな事でも身に案じ無きというは、一時の理に外れようまい。なれどよう聞き分け。身上不足あれば先に案じる。一時どう成ろうと思う。思うやない。これは分からん理を聞き分けば分からんやない。長い間の事でありて、よう心いずむるあれば、どうなろうと思うた事もあろう。これから思案して聞き分け。先々の処の事情という。これは掛けんよう理を治めて、よう/\治めばこれ末代と定めてみよう。これ一時の理に諭して置こう。

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