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本席御用場普請図面改め八間にして御許しの願

さあ/\事情尋ねる処/\、さあ/\これまでに何度さしづ/\はだん/\事情、一時事情にては思い立ち、一時暫くという。一つ事情、一時いくよ幾間、事情尋ねる処、どうしようこうしよう、行く行かん、こらさしづまで。勝手よい。一つ治まりて一つ事情、心で楽しみ、嬉しいという処、こらすっきり委せ置く。取り計らえ。取計らい理に受け取る。何よの事も理に受け取る。しっかり書き取って置くがよい。

同付属雪隠二箇所の願
さあ/\その処はまあこれでという。楽しみ理に委せ置く。

同付属風呂場の願
さあ/\尋ねる処/\、それ/\皆事情に付いたる。これという処、これも万事委せ置くによって、しっかり聞き分けて置かんならんで。

右普請用材木買い入れの願
さあ/\又一つ始め掛けたら、始め掛けた理以て一つさしづして置こう。何も念の入った事要らん。皆ざあとして置くがよい。木材木好んではならん。中に一つ理ある。大きな心持って何でもという。小さい心いずむ。普請小さくては皆寄り来る処ある。これだけ出けたる、皆満足する。一名二人でなく、互いという。木材は取り合わせ。これがいかんどれがいかん、とさらに言うのやない。まあ成るだけ広くして、ざあとゝいう。元掛かりつとめ場所、三十年切りである。一寸は長いもの、後思えば短い年限。先思えば長い。なれど、後思えば短い。いつ/\まで用いるのやない。それでざあとさしづして置こう。

墓地の垣北西東の方に致し度きに付、前より押して願
さあ/\事情尋ねる処、前々に事情諭したる処、一つだん/\それ/\心運ぶ。一時という、どうも開け放しはさあして聞き分け。一時尋ねる処、一寸人が此処と一寸掛かり来る理、すっきり門打ってすっきりならんという、四方より入り込む処聞き分け。すっきりならんと言えばそれじまいのもの。これしっかり聞き分け。何故すっきり出けん。よう聞き分け。取り放しは何処へも皆映るという。これしいかり聞き分けてくれ。

押して、後ろ垣だけ御許し下され度き願
さあ/\だん/\事情尋ね返やす処、尋ね返やすには、心理が発散無くして尋ねる処、これ事情聞き分け。又一つさしづだん/\の理は、理を変えて理を許そ。危ない怖わいという、これ思う、それだけは後ろの理に委せ置く。後々皆行け/\やで。囲て了たら、どうもならん理になろが。後々西北谷危なきなあ、というだけの理にして置くがよい。これだけの事分からにゃどうもならん。
【説明】
(1) 六間に設計して願い出たが満足なお言葉をいただけず、八間にして願い出た。 (2) 念の入ったことはいらん。簡潔にしておくがよい。大柄に望み好みをしてはならん。大きな心で、何でもという精神が肝要。小さい心ではいずんでしまう。普請が小さくては、おさづけや事情運びにくる信者の心まで小さくしてしまう。大きければ皆満足する。しかも一人二人のためでなく、大勢のために使うのである。木材は取り合わせて使うて結構。まあざっとして規模だけは広くしておかねばならん。元初めのつとめ場所も「この普請は三十年の見込み」と言うて来たが、先思えば長いようでも、経ってみると短いものである。永久に使うのでないから、ざっとしておくように。
【摘要】
本部の普請についての諭しは、それぞれの普請の規模、構造、用途が異なるので、それについて述べられた神意を一様にまとめて言うことはできにくい。しかし次の点は、一貫しているように思う。 (1) 今一時は皆、仮屋普請である。しかして道普請であり、切り無し普請であるということ。 (2) 親の普請を急ぐより、親心の上から大勢の子供たちの帰ってくるおやしきの拡張、信者詰所の普請を望まれていた。しかし、上田ナライト様の住まいや神殿普請のおさしづに見られるように、機が熟して、神意を達成するための普請は、どんなに財政が困窮した中でも、これをやり遂げるように、きびしく急き込まれている。しかして普請の心構えとして、次のように諭されている。 ① 道の順序を聞き分けることが大切である。つとめ場所が道の普請の掛かり初めであったが、最初は小さいものから出来上がって来た道である。この最初掛かりの精神で通れば、どんなこともできる。 ② つとめ場所は一坪から始まったのであるが、その普請を引き受けると言うたのは本席である。普請に当たって、皆その心になるように。 ③ 普請はまず、木を一本買うことから始まるのである。 ④ 旬をはずさないように。旬をはずせば、できることもできなくなる。 ⑤ 念の入ったことはいらん。木柄に望み好みをするよりも、大きな心で何でもという精神が大切。小さな心ではいずんでしまう。 ⑥ 急いでかかれば十分のことができない。前々から用意を整えておくことが大切。 ⑦ 案じ心を捨て、楽しみという心をもって、勇んでかかるように。勇んでかかれば神が十分働く。 ⑧ 皆心を合わせて、一つ心になることである。派を分けてはならん。 ⑨ 外面を飾るよりも、内面の充実が大切である。「中に綿を着ずして、外に綿を着ては通られん」と仰せられている。

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