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愛知支教会一件に付永尾楢次郎、桝井伊三郎出張願

さあ/\尋ねる事情/\、先ず/\尋ねる事情には大いなる事情、あれこれ間違うて事情という。あちらも結ぼれ、こちらも結ぼれ、とんと計り難ない、多くの中、一つの理の聞き違い、取り違いよりだん/\縺れ、一時分かり難ない道という。一時行て実地事情、一寸には治まろまい。こちらこうと言えば、又こうと言う。道の事情なら、道のためなら、一つの理も治めにゃなろまい。事情は一寸取り難くい事情なれど、十分話してくれ、諭してくれ。所というは中々の処、万事道々の処にてはどんなふしとも言う。さあ/\一寸行て万事聞きて来るがよい。

押して、明日からでも参りたもので御座りますや
さあ/\まあ事情は急いで行て、急いで帰るがよい。所々一寸行て、一つの事情詳しく聞いて来るがよい。風という、吹き返やす風もあれば、治まる風もある、これだけ心得のため諭し置こう。
【説明】
(1) 山名の初代会長諸井国三郎氏は、明治二十年正月十日から三日間、鴻田忠三郎氏と東京出願の帰りに名古屋で布教したこともあるので愛着もあり、愛知支教会の初代会長として女婿の諸井松太郎氏を任命した。ところが山名大教会から名古屋へ道が伸びたのは、のちに二代会長となった橋本伊平氏からであると言われる(「教会史資料(三)」および高野友治著「天理教伝道史Ⅳ」)。僅々一年にして二百八十戸の教え子のご守護をいただいたという。教勢隆々とした愛知支教会では実力者の役員も多く、しかも世の中のすいもあまいも知りすぎるほど知っている苦労人たちで、野心満々たる人たちばかりであったところから若い会長軽視の風潮も生まれた。かくて諸井会長は一年有余にして教会を去り、あとは蜂の巣をつついたようになった。 (2) 詳しく事情を聞いて来るのがよい。しかし吹き返す風や治まる風と、いろいろあるから注意して行くのがよい。
【摘要】
後継者の問題は大きく分けて二つある。一つは後継者養成の問題であり、ほかの一つは後継者選任の問題である。ここでは後者を取り扱い、後継者育成の問題は「縦の伝道」のところで取り扱う。  なお後任者に譲り渡すべき時期の問題などもあるであろうが、それは「担任」のところで取り扱う。  後継者の選任を要約すれば下の通りである。 (1) 妻が会長を受け継ぐには、生涯末代道に伏せ込む決意が必要。 (2) 子供が幼年である場合には、適当な役員を選任して治めさせるのがよい。 (3) 子供に長幼の順序があっても、こうのうの理によって後継者を定める。 (4) 子供が後継者と定まってない間に会長が出直した場合は、一刻も早く上級から葬儀に参列することが大切。そして落ち着いてから十分言い聞かせて、あとを継がせる。 (5) ともかく、この場合は子供を満足させること。 (6) 役員が後を継ぐ場合は、本人の揺るぎない信念が一番重要。 (7) 役員が後を継ぐ場合、皆の気持ちがこの人と集まることであり、逆に言えば、皆の気持ちを一つに集める人があとを継いで行く。 (8) 何かの都合で、その教会の道を開いた人(甲とする)が会長とならず、別の人(乙とする)が会長となっていたような場合、後継者としては、乙の子孫よりも甲を会長とする。甲の社会的身分は低くとも、元を尋ねることである。 (9) そのような場合、人間思案で明け暮れせず天の理で治めることである。

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