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御話(飯降さと出直しの節)

何もどうもこうも思う事要らん。後々何でも彼でも続かさにゃならん。これまでは十分々々に連れて通りてある。昨年々々事情、何度の刻限で急きたる事情、これもよう聞いてくれにゃならん。どういう事刻限にて知らしたる事、延ばす事出来んで。刻限というは、皆思わくから出るのが刻限やで。これをよう聞き分けにゃならん。これからは急げば急ぐ。じっとせいと言えばじっとする。何でも彼でも、これからは席を勇ましてくれにゃならんで。勇まさにゃならんで。これをば、あっちゃいこっちゃいなったら、灯の消えたも同じ事、皆んな空を見るのも同じ事、これからは刻限の事情外さぬよう。席は未だ/\連れて通らにゃならん。席は未だ/\半ばであるで。一時の事情悔やむ事無い。後々の事情、世界の事情見てたんのうせにゃならん。明日に帰る、直ぐに帰る。悔やむ事無い。勇まにゃならんで。席が勇めば世界も勇む。これからは席は何処へ連れて出るやら分からんで。遊びに行きたいと言えば、相当の守を付けて出てくれにゃならんで。これだけ頼み置く。
【説明】
(1) 飯降さと姉 飯降伊蔵本席夫人。 (2) この出直しは、一時の事情であって悔やむことはない。あとあとのこと、また世界の事情を見てたんのうするように。明日にでも、またすぐに生まれかわってくる。悔やむことはない。勇んで通るように。
【摘要】
(1) 出直しはすべて、その人のいんねんに基づいて、親神のなさることである。出直してもまた、この世に生まれかわらせていただくのであるから、この事情を一つのふしとして神意を悟り、よくそれを心に治め、たんのうして勇んで通ることが大切である。 (2) 親神は早く出直すところを、その人の心定めに応じて、引き伸ばしてくださったり、また身代わりの出直しをさせてくださることがある。いずれも親神の守護によるものである。 (3) 出直しという事情に際しては、お互いに淋しい思いをさせず、皆が心を寄せ合い、たすけ合っていくことが大切である。 (4) このお道は将来末代の理であるから、どんな難儀不自由の中も、将来を楽しんで勇んで通っていくことが肝要である。

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