おさしず検索


兵神部内神出村出張所、北分教会先々と同村二個になるに付転居願

さあ/\事情を尋ねる。とんと事情が治まらん。不都合と言う。皆んなそれ/\溶け合わねばならん。前にこうと言う。何でも無き事に暇が要る。皆同じ一つの心、一つの理である。兄弟も兄もあれば次もある。兄も立てば次も立たして。兄を勝たして、次を倒そうと言う。これはどうもならん。所を変えてこうと言う。心行き合えば一つの理に許し置こう。

押して、早く出来た方より先に地方庁へ願いまして宜しきか願
さあ/\何よの処も早いという、遅いという。よう聞き分け。早い者から、遅い者を手伝え。これさえ聞き分けば、何にも言う事は無い。早い者より、遅い者を手伝う。これよう聞き分け置かにゃならんで。
【説明】
(1~2)同じ道を信仰している者同士なのだから、一つに溶け合わねばならない。兄弟と言っても、兄もあれば弟もあるが、いずれも立たさねばならない。移転の問題は皆の心が、まとまるなら許す。 (3)そんな質問をするなら、むしろ段取りの早く進んでいるものから、遅いものを手伝ってやれ。
【摘要】
教会を移転するというような事情の場合、一番大切なことは皆の心を一つにする、ということである。  皆が納得して一手一つになって事に当たるなら、どのような困難も乗り越えられる。しかし意見が二つとか、三つに分かれるようなら難しいことになる。  移転の理由として、教会が狭くなってきたから、というようなものが挙げられる。しかし、まだ設立間もないというような場合は、まず力相応に小さい所から始めるのがよい。  それがやがて、皆の心実誠が寄り集まって、広く立派な土地へと変わっていくのである。設立間もないのに無理なことをしたような場合、生涯取り返しのつかぬ失敗をする恐れもある。  移転の理由として、同じ村に二つあるから、というようなものも挙げられるが、これは必ずしも移転する必要はない。系統は違っても同じ道の理を信ずる者として、相共にたすけ合って進まねばならないのである。  更に移転の理由には、とても不便な所だから、というようなものがある。しかし、いかに便利な所、繁華な所であると言っても、皆の心が一つに合わないなら、天の理がないということを知らねばならない。  移転については時期を見て、あわてずに、ぼつぼつ準備にかかるということも大切である。  さて移転にかかった時、いろいろ反対攻撃される場合もある。いろいろ難癖をつけて、移転を妨害されるような場合である。  しかし、反対攻撃に腰を折ってはならない。  もともと、このお道は周囲の無理解、反対攻撃の中を、乗り越え乗り越えしてできた道なのである。  いかにその道が険しかろうと、皆が心を合わせて一手一つに通るなら、精神一つで必ずや通り抜けられるものである。

TOP


お道のツール