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清水与之助、丹波国酒井多右衞門の宅の前半町程の所にて、人力車引っくり返り右の腕痛みの願

さあ/\尋ねる事情/\、事に一つ事情、いかなる事であったと言う。十分の道の中にいかなる事、身に一つ心得ん事であったなあ。一つ立ち越して入り込む中に、一つこら治まりある処、他に一つ事情これ掛かりたる。何も案じる事要らん。銘々身にはあっと思う処、他に思う処、他に一つ自分一つ事情によりて、何でも思わく十分一つ事情と言う。思う処世界事情ある中に、事情という理がある。そんな事思うたとて、その日事情によって、どんだけ思うたていかん。こちらより固める心持って出越す処、銘々心得ん思う処、他から一つ理が発っして、大変事情。これ一時取り替え。十分抑えて一つと言う。これ聞き分け。一時というは、どうなろと思う処掛かりたる。他に事情これ立て替えと諭せにゃならん。銘々事情抑えたる。これから聞き分け。銘々事情先々分かる。これ事情分かり兼ねる十分諭したる、これ所所何処がどう、他に案じる事要らん。これきっと聞き分けくれるよう。

押して、三箇所笹山に入り込みますが、これを御知らせ下されますや
さあ/\皆んなこれ入り込む、こちらから入り込む。あちらから入り込む中、同じ一つの理。どうもならん。それ/\理ありて同じ事、皆諭して居る。どうもならん。身心治まる処、どういう事あちらという、こちらという理に成る。よう聞き分け。育てやい/\。一つの理育てば皆育つ。一つ諭よう。こちら遅れば手伝う。あちら遅れば手伝う。これ万事との理、万事の理なら直ぐと受け取る。その場と言えばどう、これうっとしいてならん。あちらあかん、こちらあかんとさしづ無ければ、一寸結構という理ある。未だ/\一つ治め難くい。順を定め。あちら遅れたら手伝う、こちら遅れたら手伝うと、これ先々諭してくれにゃならん。互い/\という理こゝにあるのやで。同じそこ/\事情の理の下りたる。あちら却下なりたと言う。却下なりたる信者、これ聞き分け。十分諭したる、却下聞き届けと、大変違う/\、力添いやい、あちらこちら布教に出る処に、あちら却下なりたと言う。却下なりた処の姿に一つ世上広く中に、どういう理あるとも分からん。これ諭せん。皆澄んだ所と言う。一年か一日一時に現われる。これよう末々までの諭に書き、事情の諭と言う。

押して、赤井武助断りによって、一二三度諭して、その上小林栄二郎へ運ぶ事に悟りますが違いますや伺
さあ/\尋ねる事情/\、事情は速やか諭しあって、一度二度三度諭して、あと十分これ先々どんな処も治まる。今一時泣く/\事情、とんとどうもならん。後々先先の事情つかえる。一度二度三度までこうとして、それより前々、先々何時事情始めて事情運んでくれるがよい。

押して、社支教会へ十分伝えて小林にするので御座いますや
さあ/\一度二度三度諭したる処、十分の上十分にこう、いつ/\まで一度二度事情定まり始まる。又盛んと言う。
【説明】
育て合い育て合いという一つの理を育てていけばみな育つ。一つさとしをしよう。こちらが遅れれば手伝う、あちらが遅れれば手伝う。このたすけ合いの理を万事について行うことが大切だが、万事について行うならばすぐに受け取る。あちら遅れたら手伝う。こちら遅れたら手伝うということを、先々にさとしてくれなければならない。互い互いという理はここにあるのである。という意味で、右の腕痛みは、一手一つにたすけ合えということを指示されたのであろう。
【摘要】
腕については、一手一つになって、互いに心をよせてたすけ合うことを指示されている。腕は一本では役に立たない。二本が一緒になってはじめて用がたせるのである。腕を使う場合”二つ一つが天の理”というお言葉を痛感する。

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