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高安分教会より雨乞いの願(五箇村の村長惣代村民より願、昨日おさしづに基き、世界の雨乞いの事情も心得のため願)

さあ/\尋ねる事情/\、何でも彼でも尋ねにゃならん日が出て来る。どうでも思うように行かん。どんな妙も外れる。外れたらならん。名も高きと言うて世上と言う。事情ありて尋ねる。どんな処でも一時見捨てゝも居られん。真実分かる。映りてあって未だ/\覚束ない。世上という道を通りて居るからは見捨てゝ居られん。一つの話も伝え。あら/\諭してそれより所々と言う。よう聞き分け。所々心だけ通りてくれるよう。ようこれ一つの事情又々一寸印という。ほんの印だけと言う所もある。結構と言う所もある。一つの声が始める。空より雨という結構未だ先と言う。自由は日々にある。何故と言う。日々に皆心の理にある。雨止めるやない。雨あたゑと言う。これ聞き分け。所々国々それ/\の所捨てゝも置けん。又世界の事情運んで置かんならん。これだけ諭し置こう。

押して、教会内にて致しますか又領内を廻りますか
さあ/\所には皆これ一寸々々の仮印を置いてある。それより始め掛けて皆心だけ尽さにゃならん。一寸仮印置いてある。三日なら三日という日を切り、長う切るやない。印無くしてなあと言う。どうも印ある、又掛け直してと言う。これ一寸諭し置く。

押して、おかぐら道具を揃えて致しますか
さあ/\たゞ雨乞い言葉だけ許し置こう。道具を揃えてするのは未だ分かり難ない。ちゃんと雨乞いは雨乞いだけの事情を許してある。

押して、教長よりお勤めの仕方御願
さあ/\尋ねる処/\、朝一座、夜一座、これだけ許し置くによって。

さあ/\教会の内らで朝一座、夜一座。所々にては、何で元真実所々、心だけ運んでくれるよう。明治二十六年八月四日
【説明】
(1) 雨乞いづとめの理を伝え大体のことを諭して、それから所々で雨乞いづとめをするようにせよ。所々の人は心だけでも道の理に添うてくれるようにせよ。そうすれば事情の上に印を与えてやろう。ほんのちょっと印だけという所もあれば、もう十分結構雨をいただいたという所もある。精神のお声によって道が始められたのである。願い通り必ず雨を与えていただくのは、まだ世界一列の心が澄んでから先のことである。現在では自由の守護は、日々の皆の心の理にある。雨を親神が止めているのではない。雨は天のあたえである。 (2) 土地所には皆教会が置いてあるであるから、教会で雨乞いづとめをして、心をつくさねばならぬ。三日なら三日という日を切りお願いするように。長く切ってお願いしないように。一度で印のない場合も、必ず印があるのであるから、また掛け直してお願いするように。 (3) 各教会には、雨乞いづとめの言葉だけ許す。お神楽の道具をそろえてするのはぢばに限るということが、まだお前たちにわかっていない。 (4) 教会の内で、朝一席、夜一席勤めることを許す。土地所の教会では、何でもどうでもという心を、元のぢばに真実運ぶように。
【摘要】
雨乞いについては、明治十六年に勤められた雨乞いづとめ(「稿本天理教教祖伝」258頁参照)で、不思議なご守護をお見せいただいているが、各地の教会でも雨乞いづとめを依頼され、それについておさしづを伺っている。それを要約すれば次の通りである。 (1) たすけを与えてやりたいのがをやであるが、都合のよいことばかり頼んでいるようでは、かなえてやることができない。雨乞いさえすれば雨が授かると考えてはならない。 (2) 願い通り雨が授かるのは、まだ先のことである。すなわち世界一列の心が澄み、かんろだいが建設されてからのことである。 (3) 雨は天のあたゑである。親神が雨を止めているのではない。自由の守護は日々の皆の心の理にある。このことを聞き分けて勤めよ。 (4) 芯から頼まなければ、幾日いつにと仕切った守護がない。 (5) 「その場限りの真実」と「いついつの真実」、「その場だけの理」と「何でもという真実の理」というように勤め方もいろいろであるが、勤め方によって雨が与えられることもあれば、与えられないこともある。 (6) 所々の教会で雨乞いづとめをし、心をつくすように。 (7) 教会における雨乞いづとめの勤め方。 ○「一つの話」すなわち雨乞いづとめの理を伝えてつとめにかかれ。 ○教会の内らで朝一座、夜一座勤めることを許す(領内は回らない)。 ○雨乞いづとめの言葉だけ許す。  おかぐら道具は、ぢばで勤められる場合に限る。 ○三日なら三日と日を切って願う。印のない場合は「掛け直し」をする。長く日を切ってはならない。

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