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刻限御話

さあ/\/\今日までの話は言わん/\。今日までの話は言わん/\。明日からの話ようこれ今年と言う。もう僅かの日柄、もう春や/\一年の日がある。これとんと聞いて聞かれんような話や。これが第一。話長い事はない。敢て差し支えも無かろう。どう言うもこう言うもあろまい。春やと言うも冬と言うも、冬と言うや言うまでの事や。春と冬との日の戦いの事を見よ。治まり掛けたらどうでもこうでも治まる。生まれた時は美しい疵の無いものなれど、どんな疵出るやら分からん。治りたら一代は通れる。これから話事情を悠っくり聞き取りてくれ。まあ/\これまでの処には、だん/\深い話、いろ/\の話があるなれども、話の仕様が無い。話し掛けたらそれからぼつ/\話し掛ける。なれど何ぼ話そうと思えども、話すだけではどんならん。幾日々々の写し後先無きよう/\、後先ありては行こうまい。すっきり無ければ尚行こうまい。何も彼も話する。ちゃんと筆に留めてくれ。これはとんとどういう事ぞいなあ、というようではどうもならん。書いてあった処が、字数は数々要らん。今という一つちゃんと決まりた処を書いて置け。今まで皆んな寄り合うてした事、これまでの事は経って了うた。これより先ほのかに聞いたる話、ほのかに聞いたる理から治めにゃならんと言う。日さえ越したらこうと言う。ころっと間違うたる。これから先人間寿命という、いつまである。百十五才これは定めたるなれど、一人は未だ年限は分かろうまい。長らえ/\事情によって世界から出て来るは、何の理であるぞ。あいてもあかいでも心に理が嵌まらねば出ては来ようまい。今の今でざっと言うたらほっと言うたら、どうでも/\治まらん道があろう。これから向うは人間の理で通る。人間の心で通る、とても/\行かせんで。一筋の糸が切れたら暗がり同様の道である。早く後を継いでくれるよう。糸の掛け替い早く急ぐ/\。珍しい事話し掛けたで。

押して、糸の掛け替えと仰せ下されるが、如何の事で御座りますや願
さあ/\急いで/\。急いでならん。これ半分々々ではどうもならん。半分々々では纏まる事はない。どうでもこうでも丸こいものはどうなりと自由自在である。なれど心程行かん。高いなあと言うようではならん。半分々々ではどうもならん。丸こうして置かねばならん。よう/\一分通り真ん丸、あと九分はよう/\色が付き掛けたかいなあ、地が付き掛けたかいなあというようのもの。一つ色に治まらにゃならん。これから九分は早くと言えば早くなる。これ一つ話の台が変わったら、これはなか/\治まらん。治まってあって治まらん。聞いて居る者は分かる。分からん者は雨風同様。雨も無けりゃ、風も無けりゃ、晴天も無けりゃならん/\中の理から悟るなら、何も言う事無い。聞きながら放って置けばどうもならん。成程と言うて治まるなら聞き分け。結構の国の柱、何時どういう風が吹くとも、雨が降るとも分からん。どれだけの道を通るにも、雨風の道は通り難くい。これは甘い辛いの始まり、思う心治めてくれるなら、今年もだん/\盛んやなあという中に、雨風雲曇りの掛からぬよう道を頼むで。

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