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増野正兵衞右歯ぐき腫れしに付伺

さあ/\尋ねる事情/\、心得んという事情、尋ねる処どういう理であろう。一つの理のさしづと言う、前々事情以て、いかなる事情運ぶ/\。諭したる。返やし返やし元々一つ事情、心に掛かるやろう。又々事情つい/\事情持って戻り来る。事情心得て、一つ事情治めてくれにゃなろうまい。

押して、まさゑの事情でありますか願
さあ/\事情という、さしづという、又一つと言うで。こうして居る万事事情、十分の理を運んでくれ。あれとこれと、これとあれと、一つの理以て運んでくれ。いつ/\と言うでない。運んでくれ。

又神戸春野ゆう神戸で居住さす方宜しきや、又こちらへ一緒にする方宜しきや伺
さあ/\尋ねる事情/\、よう思案をせにゃならん。どんと心という理残りて、未だ判然せん。成るべ諭せば治まりて一つと言う。僅かの理になりて、あちらこちらの理持たず、もう僅かの間に理持って、一つ十分理聞かすがよい/\。
【説明】
歯ぐきのはれたのは、事情おさめよ。ということを指示されたのであろう。
【摘要】
口に関するさとしは、内々の治まりについてさとされているのが多いが、歯も口中にあるものとして、内々(家内、教会、お屋敷のうちら)の治まりについてさとしていられるものが多い。その治まりは、各自がいんねんを自覚して勝手気ままをせず、よくたんのうの心を治め、神意を中心として一手一つになる事によって得られるのである。歯はかみ合ってこそ咀嚼ができるのである。従って一本では如何に丈夫であっても役に立たず、かえって邪魔になるかもしれない。合わせることー神意に合致すること、又お互い同士の心を合わせること(一手一つ)ーを指示され、又各自のいんねんを十分にかみこなす(納得する)ことを指示されていることは、身体の機能と関連して、さとしの妙味というべきであろう。世界一れつの人々のたすけ合うところに、不思議な親神様のおたすけをいただくことが出来、かくて陽気ぐらしがこの地上に実現されると教えられる本教信仰生活上、一手一つの大切なことは今更申すまでもないことあろう。

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