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この度日清事件に付徳島県庁より日和佐支教会及び同地方への達しには、狼火(のろし)打ち上げたれば片付けをして遠方へ逃れよとの事でありますが、その時如何致しましたものや願

さあ/\一寸尋ねる処、それ、一つの事情が始まると思う処、どうで彼是して居るだけ心に十分の理を定め。遠くと言えば遠く、近いと言えば近い、遠いと言えば近い。長いと言えば長い、短いと言えば短い。これ一つの事情が一寸分かり難ない。尋ね処から掛かりである。世界の理を持って居るがよい。事情重なれば、又々その時の事情とも言う、一時掛かりの心を持って居るがよい。

同時、押して
さあ/\皆々の心、所の事情を以て心に治めてくれ。あちらもこちらもというようになれば、どうでもこうでも十分心を定めにゃなろうまい。所々の理を以て一時治まって居るがよい。
【説明】
(1) 日清戦争は、この年八月に朝鮮半島で戦闘が始まった。当時の人々には国家存亡の戦争として受け取られていたので、所によっては、このような達しが出たものと思われる。 (2) 教内一般として、どうしたらよいかを伺う。 (3) 日本の各地でこういう問題が起きれば、全教的問題として考えなければならないが、今のところは局所的な所の事情として対処しておいたらよい。
【摘要】
「教政」という項目には、教会を治めて行く上での政治的事情のおさしづが入る。その大部分は神道本局との交渉関係のものである(これは全部本部関係のものであるゆえ、ここでは省略する)。ここには、広い意味の教政の中で出張の項目に入らないものを雑然と上げさせてもらった。教会本部関係のもの、一般教会の場合に適用される悟りが得られると思われるものを含めた。  具体的に言うと、 (1) いろいろ先回り、先案じをするのはよくないので、誠心誠意低い心になって事に当たるべきである。 (2) 悪でも善で治めることが大切である。 (3) 社会のしきたり通りで済むことは、その通りにする。 (4) 社会の人々の心に納得と安心が行くようにする。 (5) 事情がどういう事情か見分けて、お道として当然なすべきことは、旬々の理に従って対処しなければならない。 というような点を、お諭しになっておられる。  また関心の高まっている対社会問題については、ここには載せてないが日清・日露の両戦役に関するおさしづ等も参考になろう。一般的に言って、応法と言われるような事情については、付き合いとして処置せよというお諭しが多い(「あいそ」という言葉が使われている)。あまり社会的問題に深入りしないように戒められ、常に神一条の精神でたすけ一条の事情として処置することの必要を強調されている。

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