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刻限

さあ/\/\/\、さあ/\一寸話をするで。どういう話、皆取り集める話やから、心を静めて聞いてくれ。どうしよう知らん/\、こうしよう知らん/\。思やんの底が無いと言うまで連れて通りた。もうどうしてもこうしても、未だ暫くの処働かさにゃならんが道の理やろ。言い掛けたら、どんな事でも運ばにゃなろうまい。この道の初めという、何も知りたる者も無き道より今日の道と言う。嘘とは思われようまい。だん/\長らえての道を通り、艱難苦労の道を通りた理によりて委せ置くと言うたる。理は大き思うか、小そう思うか。又理が有ると思うか、理が無いと思うか。よう聞き分け。又一つ、心のよごれを洗い切るという理を聞き分け。身の内の処、痛み悩みありては働けようまい。暇の時なら四日五日は大事無いと思うなれど、今日は遠く所国々よりだん/\理を以て連れて帰る。十のものなら九つだけで、一つの理が無く、おかしな心を湧かすようではどんならん。身の内静養して居る者が、足も立たんと言う。よう聞き分け。三つの理と言う。一つの理が第一、三つあるものに第一という理は三つあろうまい。一つの理に落ちたる処、明日日になりたら、すっきり書き出さんならんようになりたる。あゝ理によってこうもなるか。この理も一つの理になる程に。一人のためやない。皆々のひながたとも言う。我が身知らぬような者が、人の事は尚知らん。重荷も軽い荷も未だ分からん。このやしきに住家をすれば、中が腐りてありても外からは結構と思う。まあ意見のため意見して直らねば、それまで。一寸の神の働きも知らず、どうもならん日が出てからはどうするぞ。さあ、しっかり心一つの理を改め。こうという理が立てば、追々によごれた理も剥げる。たった一度ぐらいなら、こうと言えばそれで済むなれど、何度何度の理が重なればどうもならん。中からむさいもの出るようでは、何ぼ洗うても同じ事。いつすっきり洗い切れるか。外からの汚れは洗うたら剥げる。これよう聞き分け。明日日からこうという心を定めて、すっきり/\改めるなら、売り払うた体にしてま一度は許し置こう。

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