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増野いと身上居所の願

さあ/\尋ねる事情/\、尋ねるは一つさしづに及ぶ。どういう事さしづする。身上事情迫る。迫れば尋ねにゃなろうまい。さしづ取らにゃなろうまい。尋ねば一つさしづよう聞き取らにゃならん。もう大分々々長い間、一つ身上速やかならん/\。これまで何度さしづ及んだる理ある。よう聞き分け。一時尋ねる処、一つさしづ及ぶ。よう聞き分け。身上に掛かれば、一戸一つ事情と思う。身上速やかなら尋ねる事要らん、思う事要らん。身上に掛かれば、心に発散出け難ない。皆そう中/\多く/\/\これ一つ事情、こうと言えばこう、あゝと言えばあゝと、又こうと言えば理が集まる。幾名何人あれば、一名それ/\事情ある。なれど、重役又軽き事情、あちらこちら事情、そこ思やんして内々では分からん。こうして事情、出たる事情聞き分け。幾度さしづあるのや。よう聞き分けて、一つ事情一寸は案じる事要らん。なれど、又候々々と言えば安心の心。又世界の理運んで明らか事情。さしづと言えば、うっかりして居てはならん。うっかりして居られん。積もれば糸口忘れて了う。皆聞き分けて、今日までうっかり/\通りた、と聞き分けてみよ。

押して願
さあ/\いつ/\も同じ事/\、うっかりして居られん/\。そんだら、めん/\内にどういうもの、皆聞き分け。おらこうして貰いたい/\と言えばあわる/\。結び/\理は解きほどき出来ん。皆だん/\にある。放うて置けばならん。よう聞き分け。心を寄せて/\こうしたらという。裏を悟りてみよ。裏を聞いたらどうむならん。

よう聞き分けにゃならん。同じ何人中、この教会やしき中、十人居れば十人、二十人居れば二十人、三十人居れば三十人、どんな者も区域隔て無い/\。こうもして貰わにゃならん/\。一名放って置く事出けん。七十五人の中の一人よう聞き分け。三人名というは、あちらこちら集めにゃなろうまい。その事情は分からん。前々一つさしづ、刻限にも諭したる。席何処というさしづ、この事情放って置けばどうむならん。放うて置くに放うて置けん日が来る。道を明るくしてあちらこちら明らか。そうしたさかいにと言うて、めん/\心に掛からんよう。


押して、おやしきへ人増す事でありますや
さあ/\これ/\よう聞き分け。幾度さしづ中繰り返えし/\、取り込み理集まる処、どういう事放って置く。身上迫る。あちら一寸尋ねる又さしづ、変わらん/\さしづ、別段変わりたさしづ無い。時々さしづ及んだる事ある。よう聞き分け。何ぼどうしたてどうむならん。一時に重なる。重なりて、世界満足与える事出けん。何名何人よりて運ぶ。人が減り/\、用が何ぼ入るとも分からん。入りても運ぶ者無いようなもの。刻限にもある。だん/\諭したる。多くの人衆要ると言うたる。十年祭は世上満足与えて、これから少のうなればどうなる。これだけの事すれば人要ると、一つ運ばん理は何という心ぞ/\。一時以て早く満足さゝにゃならん。同じ事。
【説明】
身上が健康であればたずねることはいらないが、身上にお障りいただくと一家の事情をお知らせくださっているかと思う。しかしそうではない。お屋敷につとめてくれる人が何人もおると、一名ずつそれぞれの事情があるが、重い役又軽い役とあちこち事情を斟酌して皆に満足してつとめてもらうようにせよ。お屋敷にずっと勤めている者はわからないが、身上にお手入れいただいている理から思案せよ。もう既に何度もさしづしてあることや。さしづといえばうっかり聞きながしてはならんので、そうしたことが積もり重なると、糸口を忘れてしまう。(糸口をお糸女の痔疾にかけて云われたのであろう) この教会屋敷の中何人居っても皆同じであって、十人おれば十人、二十人居れば二十人、三十人居れば三十人、どんな者でも別け隔てはない。こうもしてもらわなければならんという不足の者を、一名もほっておくことは出来ない。皆七十五人(取次の人衆)の中の一人だから、よく聞きわけて仲良くつとめなければならない。新たに三名の取次人をあちらからこちらから集めなければならない。 段々にさとしてあるように、これからは沢山の取次の人衆がいるというてある。教祖十年祭にはお屋敷にかえった者に満足をあたえたが、これから取次の人衆が少なくなればどうなるのか。これだけのことをすれば沢山の取次の人衆が必要なことは勿論であるのに、さしづに示した通りに実行しないのは一体どうした心であろうか。という意味で、居所の障りは、お屋敷につとめる者が、一手一つに誰一人不足せずにつとめよ、即ちお屋敷の内部を治めよということ指示されたのであろう。
【摘要】
居所障り(痔疾)については、増野正兵衛・お糸に関するものが多い。増野家はもともと神戸市にあり、一家をあげて、当時片田舎のおぢばに移転されることについては、家庭的に難色があり、家内の一手一つが容易ではなかった。おぢばに移転されてから、お糸はお屋敷住人の中心的人物として、お屋敷内部がうまく治まるようにと丹精された。痔疾は、住居に関して起こり、内々のトラブルをお互いにたんのうして治めることをさとしていられる場合が多い。既述の如く、口に関するおさとしは、内々を治めることに関したものが多い。肛門はいわば出口であって、口には変わりなく、口腔に関するおさとしと一脈相通ずるものがあることに注意を要する。人体には九つの道具あると教えられるが、口腔と肛門は、一つに数える。

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