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郡山部内北陸支教会所都合により元の雲浜出張所跡へ移転し万事事務取扱い致し度く願

さあ/\だん/\事情尋ぬる処、前々一つ事情に一時こうという処、又一つ多くの中、事情によってこうと言う。余儀無く事、又十分という。思う処、いかなるという処尋ぬる。それは、どうせにゃならんと言わん。運ぶ者尽す者、心の中打ち合わせ、一つ台と言う。それは一つ委せ置こう/\。

雲浜出張所元の北陸支教会の跡へ移転仕り度く願
さあ/\それはどちらどう、それは要らん。寄りたる一つ運ぶ一つに委せ置こう。後で思やんは要らん。後で思やんするなら、前の通りにして置かにゃならん。だんだん運ぶ事情は、それは委せ置こう/\。
【説明】
(1) 教祖十年祭と合図立合うて、内務省から各府県に発せられた秘密訓令は北陸部内の各教会にも深刻な影響を与え、更に神殿建築に要した負債が逐年増加して、財政上に致命的な行き詰まりを招来するに至った。そこで郡山分教会の平野初代会長は、遠敷郡小浜町に設置されていた雲浜出張所と相互に同時移転してはどうかと提議した(「教会史資料(三)」参照)。 (2) 北陸の道を思ってつくし運ぶ者が、心を一つにすることが土台である。それは任しておく。
【摘要】
教会を移転するというような事情の場合、一番大切なことは皆の心を一つにする、ということである。  皆が納得して一手一つになって事に当たるなら、どのような困難も乗り越えられる。しかし意見が二つとか、三つに分かれるようなら難しいことになる。  移転の理由として、教会が狭くなってきたから、というようなものが挙げられる。しかし、まだ設立間もないというような場合は、まず力相応に小さい所から始めるのがよい。  それがやがて、皆の心実誠が寄り集まって、広く立派な土地へと変わっていくのである。設立間もないのに無理なことをしたような場合、生涯取り返しのつかぬ失敗をする恐れもある。  移転の理由として、同じ村に二つあるから、というようなものも挙げられるが、これは必ずしも移転する必要はない。系統は違っても同じ道の理を信ずる者として、相共にたすけ合って進まねばならないのである。  更に移転の理由には、とても不便な所だから、というようなものがある。しかし、いかに便利な所、繁華な所であると言っても、皆の心が一つに合わないなら、天の理がないということを知らねばならない。  移転については時期を見て、あわてずに、ぼつぼつ準備にかかるということも大切である。  さて移転にかかった時、いろいろ反対攻撃される場合もある。いろいろ難癖をつけて、移転を妨害されるような場合である。  しかし、反対攻撃に腰を折ってはならない。  もともと、このお道は周囲の無理解、反対攻撃の中を、乗り越え乗り越えしてできた道なのである。  いかにその道が険しかろうと、皆が心を合わせて一手一つに通るなら、精神一つで必ずや通り抜けられるものである。

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