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梅谷分教会事情に付、会長笹西治良兵衞辞職に付願

さあ/\尋ねる事情/\、一時以てならん事情尋ねる。ならん/\これまでの処道すがら、長い年限よう/\の道、そこえ/\付いて一つ心遂げられん。留まらんという事情、よう聞き分けにゃならんで。一つの理やない、二つの理やない。所々変わる、又変わる/\。この事情聞き分け。所々で一つ理が変わる又変わる。又尋ねる事情又思うやろう。この一つ理はよう聞き分け。どれだけどうしてやろう、こうしてやろう思ても、どうも心に迷わされ曇らされ、心変わるからどうもならん。幾度諭せども心変じどうもならん。一時放って置けばならん。成る可くは十分運んで治まらん。是非に是非無い。惜しいものや、可哀想なもの。どうもならん。後で後悔せにゃならん。悔んだ処がどうもなろまい。変わる/\後種無い。すっきり切りて通らんならん。もう諭する理も無い。どうも見難くい聞き難くい。この話聞いて一つの所やあろまい。又見えてはなろまい。今日もや明日もや、楽しめば世界楽しみであれども、あちらこちら靄掛かり、一つ頼り無いもの、他事や他所事やない。道は変わりてはならん。皆々心まで諭し置こう。一時尋ねる処、すっきり洗い替えて、よう聞き分け。それ/\尽した者がある。細々丹精尽した者に、理が替えてやるがよい。
【説明】
(1) 明治二十九年四月、内務大臣から秘密訓令が発せられ、天理教に対する弾圧も更に度を加えられるに至った。ここに梅谷の道にも大きな事情が起こった。笹西治良兵衛初代会長が老衰疾病を理由に、十一月辞職を申し出たのである(「教会史資料(三)」参照)。 (2~3)どれだけ守護してやろうと思っても、心に迷いを生じ心が変わるから、どうにもしようがない。幾度諭しても心が変わるからいけない。あとで後悔せねばならないことになる。 (4)お道を通らせてもらうものは、元一日の心を変えてはいけない。それは皆の心に諭しておく。どうしたらよいのかと言うと、教会設立の上に丹精した者に会長を変更したらよい。
【摘要】
(1) 建設中に教会が倒れるなどのふしがあっても、たんのうして、むしろ心を定めて通ることが大切。先には大きな楽しみの道がある。 (2) その他教会長を辞退したいという場合にも、よく考えることである。絶望的に見える事情にも、必ず解決の望みがある。 (3) そこで会長を辞職したいという場合には、代わる代わる足を運んで諭してやれ。三度までは説得に足を運んでやれ。 (4) そこまでしても、やめたいという場合には仕方がない、惜しいものだが。後任会長には丹精をつくしたものを運ぶ。 (5) 何かの都合で会長排斥運動などが起こったような場合、あくまでも元一日を考えて、天の理で治めることである。元々の理を捨てたなら、株たを捨てたようなことになる。 しかし、そのような場合、会長の方も人間心を混ぜ合わせていないか反省せねばならぬところがある。そして、あくまでも広く大きい心で育てることである。 (6) 会長辞職問題などが起こった時、上級教会などで心配するのも無理はない。しかし自分が病気になることを思えば大したことはない。 (7) このような問題に当たる時、何もない所から始まったのだ、ということを考えたら、必ず事情解決のご守護がいただける。また、どんなに見通しが暗くとも、必ず鮮やかなご守護がいただけるのだから、真実の心でかかれ。

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