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橋本清辞職後に於て同人より教長へ宛書面来たりたるにより、将来本部員心得まで願

さあ/\尋ねる事情/\、まあ一寸には尋ね置かにゃなろまいか。一寸事情、これまでの事情というは、どういう事情から事が成ったか。これさえめん/\それ/\数々の理を以て、遠からず理を以て治めば治まりたるもの。一つの心治まって居るなら、どんな事もこんな事も、善い事も悪い事も、理の分からん事はあろまい。無理というは立つか立たぬか。どれだけ含む、どれだけどうしょうと言うた処が、めん/\心の理もある。又為す事いんねんの理から聞き分け。しようまいと思ても成って来る、しようと思ても成らんがいんねん。この理を聞き分け。こうして一時の処、それ/\集まって居る人衆、誰々はこれまでさしづは無い。なれど、皆それそれ集まりて尽して居りゃ、人衆一つの理と見にゃならん。思うようすれば、思うよう成るが理。心の理思うように成って来るが理。濃い中でも心の理がどうも成らんにゃ淡い理や。皆心から成り立つもの。この道人が拵えて為す道やあろまい。人間は一つの道具に使うもの。損じた道具は使うと思ても使われるか。よう聞き分け。一時の理心に集まらねば捏ね替えるも同じ事、どうも、損じた道具は使われようまい。よう聞き分け。どれだけ思たて心が合わん。天という見通しの理の上を越そと思うても、越さりゃせん。一人二人で足場無しで登れるか。よう思やんしてみよ。台という理分からねば、何処から登ろうと思うても登られん。見たら分かる、聞いたら知ってるというが、賢いというのや。皆んな一つの心で治まりて居りゃ、神が連れて通る。神が連れて通れば危なきは無い。心の理がどんならん/\という。心の理が損じたるは、道具の損じたるようなもの。これだけ諭したら分かるやろう。 同、前川菊太郎辞令返却に付願 さあ/\尋ねる事情/\、どうもこれ尋ねる事情には、どうも日々の事情も諭す事情も、理に一つ違わんで。しっかり聞き分け。どちらやらこちらやらいう理以て始め掛けた。どうも人間という理あろ。持前という。どれだけ深いという、濃い中でも心という理で淡くなるという。前に諭したる。善い処の理を以て、万事の処取り決まりどうでもせにゃならん。勧めた処が成ると成らんとある。先から諭したる。成ってから仕方が無い。今日の日になってどうもならん。前々から諭してある。運びの理によって成りて来た。今日の日になってから是非が無い。暫くの処どうもならんから、一時の処すっきりして了うがよい。一夜の間でもさんげという。一つは受け取る。これだけ諭したら分かる。人間というものはどうもならん。人間の心定まり付かん先から言うたて、定まり付かん。全くこうも成らん事情であれども、理に誘われ、取り誘われたも同じ事。人間と人間との事情から、こうと成ったる事情であろ。人間心からどうもならん。今日の処では一時なろうまい。

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