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前日増野いとのおさしづより、婦人会の事に付おさしづありしにより、以後の筋道心得事情申し立て願

さあ/\尋ね掛ける処/\、これまでというものはどうもならん。教は一つ理でありて、諭し一つ事情、これまで決まり有りて決まり無い。幾度も事情に差し詰まる理出ける。これまで何度諭したる。又刻限にも諭したる。取りよう聞きようで分かり難ない。応法と言うて居て、心胆諭す理に無い。元は元だけのこう無くばなろうまい。長らくそら尽して居る。尽して居りゃこそ、世界台となりて居る。中に間違いどうもならん。何ぼう言うても心に間違えばどうもなろうまい。成りてからどうもならん。そこで刻限というこの理諭したる。取り締まったる今日の日、これ聞き分けて万事先々いつ/\までも諭さにゃならん。この道前生から今の世、又生まれ更わりまで諭す理である。すれば、元々始めたぢばという。皆んな治めにゃならん。めん/\だけ治めて居ればよいというような事ではならん。これは皆んな心に無いという。心が感じにゃなろうまい。男女の隔て無く、一時に心澄み切りて通れば、男女の区別は無い。何名何人、こらどうもならん。道具に譬えて話する。粗い事するものもあれば、細かい事するものもある。又中程するものもある。この道理分からねばどうもならん。よう聞き分け。道急ぐ。早く事情、遠い所から寄り集まる処、ほこりという。めん/\さえ無くばよいではどうもならん。これから話、男女の隔て無い。よう始めた道聞き分け。この道始めたは男か女か。これから悟ればどんな事も分かる。皆一つという。そらそうはいかん。道具に譬えての話、細かいという、又中程という、又粗いという。彼はどうせいこうせい、一時伝えてないから分からん。諭す事情これまでの事、もう/\始めるか始まらんか、もう出すか出さんか、思い/\日が経つ。ほんのあらまし誰と彼とこうや、彼と誰とこうや。人間心の理である。これを聞き分け。人間心は何程どうやこうや、今日までどうするとこうすると見許したる。見許したる処から話し掛ける。最初掛かり、今日の日最初、中程この理ちょい/\すれど、取り集めた事はない。これ聞き分け。入り込み大切々々教の台とする。不当の扱いは台と出けん。そんなら不当せんと言う。純粋通りてという中に、これも/\放ったる。どれも放ったる。めん/\肝心の理から分かりあろう。年限の内には粗い細かい中程と言うて諭したる。細かいはどういうもの、中程どういうもの、又粗いというはどういうもの、銘々事情に理持って、世界諭して居る。中程というは、あちらもこちらも繰り上げ、皆伝えて理運び掛けたる。なれど、運び落ちある。そこで、婦人会の台から、又話々、いつ/\待って居た処がならん。心に浮かまん。これ初め望む処、この中三つ事情、男の中にどんな理もある。女の中にどんな理もある。これ聞き分け。忘れ落ちありてはならん。婦人会たすけ一条の道、通りた道、万事見分けたら、感じは皆んなの心に湧くであろ。 暫くして さあ/\分かりありたらそら宜し。分からんというは尋ね返やし、分かる分からんの理から尋ねば、早く分かる。又、見遁し/\、又今度の回りと言うは、何度でも同じ事、くどう/\の話、何ぼうしたとて何もならせん。 押して、元々艱難した者婦人会の中に古い者洩れ落ち有るか無いかという処話する処へ さあ/\誰が洩れ落ち、彼が洩れ落ちは言うまで。又他には言うまで。このやしきの中暮らす中、出入りという。道具は言うまで。あちら働きこちら働き、理は一つなれど、研究寄りたる中に、どうか鮮やか明らか、ほんに成程と、皆心に感じるであろう。 又暫くして 何人幾人、男何人、幾人女、皆ある中聞き分け。男の中にも下に居る、又中程に居るなれど、女というは、下に埋れ/\てある中に、成程という処分かるやろ。 又続いて さあ話して置く。とんと分からん。皆とんと忘れて了てる。忘れて居るから分からん。皆下々と言うて下に働く。今日は煮炊き事情、掃除場、上も下も一つに成りたら、中に同等の者もある。 又続いて それ研究と言うたるで/\。どうもならん。飯炊き掃除場から、世上に繋ぎ、飯炊き掃除場から、互い/\まで尽して通りて、これ一つ聞き難くい、見難くい。 又暫くして さあ/\まあ悠っくり話する。とっくり見分け/\、とっくり聞き分け。つとめ事情、鳴物事情/\掛かりという。鳴物掛かりという。何年数えて年を見よ。先の学びから始め。三人々々又控え、一人掛け替い、赤衣一つ着せて始め掛け。そういう処から聞き分けてみよ。これもそうかえ、あれもそうかえ。話してない。それから聞き分け。聞き分けたら成程分かるやろ。 又暫くして さあどうもならん。理が分からねばどうもならん。よう聞き分け/\。最初学び始めの日あろ。赤衣着せて出た事ある。ほんにそうか/\と分かる。 上田ナライトの事でありますや さあ/\これ/\/\分からん分からん。もうどうでもこれから、これで措いたら何も分からん。元赤衣着せて学び三人、控え一人四名出したる。この台日々の処、結構中、道の中にどうもならん。同じ一つの飯炊き掃除には、隔て無きと言うたる。どうせいこうせい、幾度のさしづに諭したる事はないならこそ、今に分からんのである。 押して、おこと、おいゑの事でありますや 違う/\ころりと違う。赤衣頂いた者やない。赤衣着せた者、人衆々々学びしたる/\。 永尾よしゑなどの事でありますやろうと話するうちに 分かりた/\、道の理/\、分かりた/\。 一寸してから もうそれ分かりたら後々分かる。さあ/\引き取ろ/\。
【説明】
(1) もともと、この道の教えからすれば、男女の別なく等しく神の子であるから、その時その場を心澄みきって通れば、一様に神の守護は受けられる。では全然区別がないか、というとそうではなく、働く立場から言うと、やはり区別がある。道具にたとえて話すれば、荒いことに使う道具もあれば、細かいことの道具、あるいは中ほどのことの道具というようにそれぞれある。これと同じで、その者の立場持場により、それぞれ違いがあるという道理を納得し聞き分けてもらいたい。 (2) この道の理からすれば、男女の隔てはない。それはこの道を始めた教祖が、男であったか女であったかを考えれば、わかることである。しかし男女の隔てがないといっても、それは一つということではなく、女には女の道、男には男の道というものがある。 (3) 人により信仰年限も異なり、その中にもまた人それぞれに荒いこと、中ほどのこと、細かいこと、持場立場の区別があると諭したが、お前たちはめいめいに、それに勝手な理屈をつけて事情を作ってきている。それではどうもならぬので、中ほどというものは、あちらの都合も、こちらの都合もよくわきまえ、それぞれの持場立場をよく納得した上で、事を進めてゆかねばならない。しかし、その中にも手落ちというものが出てくる。そこで婦人会という立場に立ち、いろいろと談じ合いながら互いに、たすけ合ってゆくようにせねばならない。めいめいが勝手なことを進めたのでは、いつまで経ってもうまくゆくものではない。また、その方法も浮かぶものではない。この点こそ、婦人会を始めるに際して、何よりも神の望むところである。今までだんだんと説いてきた三つの角目を、心にしっかり治めて婦人会を進めてもらいたい。理の勤めの中にもどんな者もあるが、同様に女の勤め向きにもいろいろなものがある。この点をしっかり治めて忘れてはならん。婦人会は、どこまでもたすけ一条を台として始めるものであるから、各自がこれまで通ってきた道を、よく見きわめ、互いに諭し合って通るならば、喜びの心はおのずから湧いてくるようになるであろう。
【摘要】
(1) 婦人会の出来たちは、人間の申し合わせでできたものではなく、親神の神意に基づくものである。 (2) この集まりは、単なる同好者の集まりであってはならない。どこどこまでもぢば一つの理に立ちきり、世界たすけ、陽気ぐらしへの世の立て替えの上に、婦人という立場に一手一つに結ぶ合いつつ、個々の成人に努める場でなくばならない。 (3) そのためには、婦人といえども引っ込み思案でいるのではなく、進んで教理研究もし、その上からの談じ合いもしなければならない。 (4) そして、この会の治め向きについては、少数の限られた者だけの思いで進めるのではなく、みんなが納得して、共に喜び進める道でなくばならん。 (5) また、これらのおさしづは単に、婦人に対してというにとどまらず、男女の区別なく道を通る者すべてに対してお諭しくだされている。

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