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増野正兵衞身上に付、昼のおさしづ夜深との事に付願

さあ/\尋ねる処/\、いつ/\事情、尋ねる事情/\、まあ/\これまでという/\。まあ/\余程の間/\、まああら/\事情々々、皆んなそれ/\、遠からず事情、皆んなこれ事情、どうにもこうにもならん事情、年限は余程前々より諭し掛け。又刻限にも諭し掛け。一寸十のものなら三分通りしか理に成ってない。そこで内々事情、やしきの中という。あちらから黒ぼこりこちらから黒ぼこり、年限ようよう一寸事情、払うて/\どうでも払い足らん。未だもう一段払い足らん。そこで刻限一寸諭さにゃならん。身上から尋ね掛けたら、二三分事情になりて、ちょいちょい分かり掛け。身上尋ね、長らえて不足なりたる。一寸よかろうという。又一寸笑い掛けたら気分がよいというようになる。心得のため何か証拠になる事情が無くばなろまい。神の自由して見せても、その時だけは覚えて居る。なれど、一日経つ、十日経つ、三十日経てば、ころっと忘れて了う。大ぼこり/\、提げ出す、担い出す。積もる。後向いても、何っ処にも橋が無い。神が除いて了たら、是非が無いで。どれだけ塵を溜めて置いても、払うて了たら、もう一遍どうしようと思ても行こまい。すっきり洗い切り、ほんにあれでこそ、大和の国に珍しぢばや、鏡やしきや、元人間始めたやしきやそうなと、一寸聞くようなもの。まあ一時の処、容易で行かん。ほこりありては、大風大雨で吹き流されて了うも同じ事。そこで、諭した処が、理が立たん。立たんやない。立てんのや。立てんからほこりの台となる。これから心胆の理を諭す。勤め出る者は呼んで話し、これまで大きほこりの中に居たによって、小さいほこりは何でもない。今までは帳消ししたようにしてやる。一人二人未だ得心出けん。詳しい諭したら分かる。言わば言わん。席を一寸休まして赤衣を着せて、赤衣に乗り遷り、将来の事情、理の始め掛け、後へは返らん。赤衣を着せて諭すから、一同は一寸席を退かす。

続いて赤衣を召しておさしづ
さあ/\/\/\待った/\待った/\。さあ/\待った、待ったで/\。ようよう今日の日/\。やれ待ち兼ねた/\。年限の事情数えてみよ/\。事情は赤衣を着て尋ね、事情年限数えてみよ。何年以前々々々々、よう/\年限は経った。赤衣を着て尋ねてくれた時、どういう話があったか、どういう映しがあったか。是非に是非、それより年限の間どうしょうかこうしょうか。もう一日もならん。どうもならん。どうも見捨てる事は出来ず、年限の間/\、もうや/\、年が明けたら、秋が了たらという。今年の秋であるか。長い間話を聞いて、ほんにと思やこそ、どうでもならんから運び切り、長い間連れて通り、余儀無く事情から、年限数えてみれば、早速分かるやろ。これまで一寸放っては置けずなあと思うから、一寸細道世界の道通してある処、年限長い間、最初皆それ/\寄ってどうよこうよ取り掛かりた。年限余程経ったる。まあぼつ/\話するから、悠っくり筆を取りて、話の中に尋ね返やす事あれば、尋ね返やすがよい。これから十分諭し掛ける。どういう事と思う。年限の間最初はそうではなかった。皆んな仲好くして同じ一つ、日々の処嬉しい暮らす。嬉しい暮らせば神も嬉しい。年限の中、西を向こうか、東を向こうか、南を向こうか、北を向こうか。千筋の道が出来て、どの道通りても探りても道が分からん。心が悪い/\、気が合わん。合わんやない。道の理から聞き分け/\。長い間積もり積もりた大ぼこり/\、ほこり払わにゃならん。後々小ぼこり、これも積もりたらどうもならん。世界可哀相でならん。道を道という、恩を恩という心あればこそ、今日の日。よう聞き分け。道は千道の中に善い道ばかりならよい。なれど、踏み難くい道跨がった道、通り難くい道になったら、元の龍頭失うて了う。そこで刻限々々と言うて知らすなら、刻限用いる理もあれば、用いん理もある。用いた処が、未だ/\足らん。するのに用いんからすっきり無いようなもの。一時皆よう聞き分けてくれ。この道並大抵の道でなかった。今の道心胆難しい処の道、分からんようになりて了う。分からんようになるからほこり積もるのや。一列兄弟の理は知りて居るやろ。一やしきの中、だん/\早くの理を聞き分け。容易ならん兄弟の中の兄弟の理である。その兄弟の理でありながら、口に出さず心に持って。この事情すっきり洗い切って了わにゃならん。分からず/\の理は、神が取り消して帳消しをする。これからどんな事あろうとも、真実さえあれば、神が引き受ける/\。自由の理は結構と思いながら、自由の理が分からん。誰にも彼にも妬みも受けず、嫉みも受けず、これから道を始めてやる。心にほこり無くば身に切なみも無い。これ心得てくれたら綺麗なもの。遠い所からたま/\出て来れば、言いたい事があっても言わせん。今度の回りと言う。この心の理は何っ処へも行かせん。皆日々心の理に籠るという。何派々々彼の派かと言うて分けて居る。一寸にはそれでよいようのものなれど、どし込んで了えと言うのやない。これまで運び来たる中、幾名何人ある。高い低いの理はあれど、何事するも話し合い、伝え合いが神の望や。十人なら十人、下は下の理がある。上は上の理を一つの心に結んで了う。おら気が合わんという事は言うたらよい。結構と思えば、俺はどうやと言えようまい。あんな事というは見て居られん。見苦しいてならん。綺麗なものなら、いつ/\までも楽しんで居らるやろう。めん/\心得てくれ。もうこれいつも変わらん。晴天この理容易やない。どちらへ行こうと思えば自由。これまでの処はすっきり浚えて帳消しする。これだけ聞いたら分かるやろ。何人の中に話すれば、間違いはあろうまい。刻限と言うた処が、聞いた者はそれでよい。なれど、何にもならん刻限なら、するまでのもの。どうなりとして国々だん/\栄えさし、あちらも力こちらも力。よう聞き分け。ほこりだらけ塵だらけでは、誰が来るものか。よう聞き分け。大ぼこり/\、大ぼこり払うた。小ぼこりは未だどうもならぬ。すっきりすれば、皆一つの心に治まるやろう。日々の処は言うまでやない。万事の処、人々何名の中一つの理を聞き分けたら何かの事も、あれとこれと、これとあれとが、これが濁りの台である。年限の軽きもあれば、重きもある。重きでも成る者もあれば、成らん者もある。又出ける者もあれば出けん者もある。同じ心と見て、何事するも言い難くい事もある。こら言い難くいからというて、放って置いてはほこりになる。小ぼこりが大ぼこりとなる。所々へ出越して居る者はどんならん。居るだけの者、こうして貰たら、見分けてそれから施してくれにゃならん。年限長い者も、短い者もある。長ければ長いだけ、短ければ短いだけ、頭摘み揃えてある。よう聞き分け/\。互に遠慮は要らん。遠慮は追しょうになる。追しょうは嘘になる。嘘に追しょうは大ぼこりの台。この理さえ聞き分けるなら、日々吹き払うようなもの。これ聞き分け。さあ/\一寸席を退かすによって、今晩は幾仕切りになるやら分からん。

続いて
さあ/\話し掛ける/\。一席々々番を打て。番を打たにゃ分からん。日々の話から出掛けたによって、日々の話に掛かる。難しい事は一つも言わせんで。しよいようにしてやる。内々皆んな一つの心であったら、何っから来ても、誰に聞いても同じ事。これが鏡やしきの台という。違うような事ではどうもならん。おらこう聞いた。お前の聞いたのと、わしの聞いたのとは違う。そんな事ではどんならん。これから一つに繋いで了う。何処から聞いても同じ事、これより堅い強い事は無い。違う事や聞かん事諭しては、どんならん。治まる処治まらんというは、まち/\の話聞き込むから治まらん。日々出て来る者は、幾名何人あるやら分からん。一々諭す処、皆書き出せ。十人なら十人あるだけ尋ねるから、お前はどう言うて居る、おらこう言うて居る。同じ事情なら、何処へ持ちて往んでも同じ事、先々跨がり/\の理を持って往ぬからどんならん。日々が第一。そこでよいわ/\と言うて居ては、どんな事出来るとも分からん。日々諭す理聞き分け。この道というは実があるから、皆成程と言うて出てくるのやろう。これが一つ第一の理。これだけ諭したら分かるやろ。そこで何名の中の替わり合い/\、よう聞き分けて置け/\。どうやこうや言われず、これどうもむさくろしいてならん。懸念掛けられぬよう、掛けぬよう。これだけ諭したら、一つの心に成らにゃならん。これまでの処どうなりこうなり、これまでの事にして、これから洗い替え、しっかり改めくれにゃならん。

又暫くして
さあ/\又々話し掛ける。随分々々綺麗な/\、日々綺麗な事は誰も好く。くどいくどい話せにゃ分からん。何名何人の中、万事に一つの理が欠ける。治まりた心生涯の理治めるなら十分の理、何も言う事は無い。今まではそも/\であって、見難くうて/\どうもならなんだ。年限を待ち兼ねた。秋の大祭や、春の大祭や。待ち兼ねた/\。戻る子供の真実ありゃこそ、何事も無く治まりてある。これ働き有るか無いか、思やんしてみよ。可哀想に/\どういうもので、雨が降る風が吹くと思うやろ。よう思やんしてみよ。中に綺麗なものは誰も好く、神も好く。神も好くような心なら、こりゃ障りやどうやとは無いもの。これだけ早く諭したら、十分諭しあれど、ほんのその場だけ聞いただけでは、どんならん。これが第一どんならん。これより真を定めてくれるなら、何も怖わき危なきは無い。これからよう改めてくれ。何かの事もこれから、何人々々扱い、事務所、詰所、何人頭数あろが、笑うて暮らせば、何にも妬み恨みは一つもあらせんで。よう聞き分け。

暫くして
さあ/\又々一つ事情、始め掛ける。どういう事情出し掛けるなら、前々一つ事情、万事の処/\、これまでの処/\、まあ一寸これ長らくの処、どうやこうやと言うて、これだけ休むどれだけ休む/\事情、これから始め掛け。万事の中これとこれとが変われど、理が変わらねば同じ事、人に改めてこうという。そらならん/\。さあ分かり来る。その日待った。又後一つ事情、さあ/\三つ/\鳴物々々、この事情まあ一寸分からんから理を出した。分かり掛けたら分かり来る。最初はふわふわしたもの、誰がどうしょう彼がこうしょうと思ても出けん。誰にさそう彼にさそうと思ても出けなんだ。人が誰々一寸話したら、早速理が集まった。この三つの理分からんから、つとめ/\黒衣々々、あちらへも渡しこちらへも渡し、余儀無く理に誘われ、さしづがありてすれば、行き難くい事しかさしづせん。これ一つよう聞き分けにゃならん。鳴物三人、一人は控え。知らずして、これだけこうして、こら放って置けと言う。何にも分からん。埋もれて了たる。神の理が埋もれて、理が有るか無いか。この理から分ける。しんばしら/\、今は家内と言うやろ。今日は出ようと思えば、出たがよい。休もと思えば休んでもよい。後は人衆という、伏せ込みと人衆という。この理が分からねば、何にも分からん。陽気遊び/\、よう聞き分けてくれ。控え一人、表裏三人増やす。後々事情は、手替わり事情々々。

押して、三人ふやす事情の願
さあ/\手替わり、今日の日手替わりと言えば、その日/\印を定めるがよい。

押して、その日/\の印を定めるというはどういう事でありますや
さあ/\しんばしらに、誰それ彼それと言えば、又人という。しんばしらにずうと印を拵えて貰て、その日/\印定めて貰え/\。

押して、裏表とはどういう事でありますや
さあ/\控えの控えとなるから、裏と表とになる。聞き分け/\。

暫くして
さあ/\今晩の刻限は、何用あるとも今晩から用いにゃならん。先刻一つの理に諭したる。誰がどう言う、彼がこう言うた。人々一つに書いて集めて、しんばしらへ持ちて行て、これはよい、これはどうと、それからこうなると、席に尋ねて一つの理に治めるという。
【説明】
親神様の御守護を忘れて、人間思案のほこりをつめば、ぬきさしならんようになる。ほこりをすっきり洗いきって、元のぢば、鏡屋敷、元人間始めた屋敷の理を明らかにしなければならぬという意味で、目のかすむのはお屋敷の理を明らかに見ないのはいけないと指示されたのであろう。
【摘要】
要約 目に関するおさとしは多い。おさとしを読みつつ痛感することは、ふじゆうなきようにしてやらう かみのこころにもたれつけ 九下り目 2 のお歌である。信心の要は、親神の心にもたれつくことであるが、実はこれが容易なことではない。人間思案の特色、それは案じ心であろう。目のおさとしの中心となるのは、案じ心を捨てよということである。具体的に云えば、子供の将来について、世間と見較べて、家内のこと、また教会内の事情を見て、あんじてはならぬとされている。更に、他人の欠点は見るな。親不孝をするな。因縁の自覚をせよ。お屋敷の理を明らかにせよ。などの例があるが、要するに、目は見るものであるが、それを悪用して人間思案におちいることなく、どこまでも、理を見つめて各自のいんねんを自覚し、親神にもたれて行けという意味のおさとしで、 なんでもこれからひとすぢに かみにもたれてゆきまする 三下り目7 というお歌の意味を、真に納得できれば、御守護いただけるであろう。身体に備わった九ツの道具は、陽気ぐらしをするために、親神様よりお貸し頂いていることを忘れてはならない。陽気ぐらしのできるように使っていけば御守護をいただけるのである。ところが欲の深い人間は、それを使ってかえって心をいずませ、不足するようになりがちである。

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