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永尾楢次郎腹痛に付願

さあ/\尋ねる事情/\、身上という。身上に掛かれば皆んな事情、身上に掛かるというはよう聞き分け。一度やない、二度やない、三度五度までさしづという。何でも彼でもせにゃならん。遠い所から、一度さしづ貰たら、と言うて出て来る。それからめん/\心治め。この道というはなか/\難しい道である。難しい、どうも難しい。何も難しい事やない。このくらい楽な事は無いなれど、皆心が難しいのや。西へ行こうと東へ行こうと、南へ行こうと北へ行こうと、自由自在。さあ/\諭し掛ける。ほんの掛かりの話治めば、通りよい事情から治めてよう聞き分け。あちらから見てもこちらから見ても成程、という理より治まる理は無い。成程の理聞き分け。これまで度々の理諭したる。実という/\、澄んだ心/\は曇り無い、曇り無いのが実と言う。何かの処年限は余程の年限限りの処、長らえての年限と思う。年限は二代目の年限となりたる。何十年という。これから諭するによって、皆諭さにゃならん。身に事情、はっきりと諭す。身上々々大抵分かる。よう聞き分け。遠い所からそれ/\集まりて来る中に、万事多い事情、あちら治まりこちら治まりすれば、心という理、あら/\治まるようなれど、一寸身上堪えられん。めん/\心折り/\心ほっと事情、いつ/\かと言うは、そうやない。時々事情、あちら向いてるともこちら向いてるとも、分からんような心ではならん。これ、嗜んでくれ。これよう聞き分けて、成程というは、身上直ぐと治まる。暫くめん/\こういう事と、めん/\心でこれだけ聞かして貰た、成程、と、内々親々の中、あちらこちら安心聞かしてくれ。これで一つ又一寸話し掛ける。前々一寸話したる。難しい/\。仮名な処から事情、この事情から話し、何時どういう事情あるとも、諭すとも分からん。重い軽い分からいではならん。前々諭したる、一時諭したる。重い軽い砕いて話すればなか/\長い。重い軽いは第一理である。一寸話。今一時という。そんならめん/\どうしようと事出けん。又刻限諭した処が、出越したる処、こういう事というは、心に掛かる。どうでもこうでも均らして了う。人間心これまで神の自由知らず、まあ忘れて了たような理の世界道理で通りた年限、このほこり何ぼとも分からん。そこでほこり払う。よう聞き分け。あちらこちら十分掃き掃除、ほこり去って了たら、後々さしづ一つで治めるという。これ一寸さしづして置こう。
【説明】
永尾楢治郎、本席様女婿。 お道は仲々むつかしい道であり、どうもむつかしいと思うであろうが、何もむつかしい事ではないので、これくらい楽な事はない。けれども、むつかしいのは、各自の心が治まらんからむつかしいのである。心が治まったら、西へ行こうと東へ行こうと南へ行こうと北へ行こうと、自由自在である。さあさあとしかけるが、最初にした話(おさしづ)をよく腹に治めば通りよい。あちらから見てもこちらから見ても、なるほどとおさしづを腹に治めるより他によく治まる理はない。なるほどとおさしづを腹に治める理をききわけよ。 時々事情、あちら向いているとも、こちら向いているともわからんような理の治まらん心ではならない。これをよく心がけてくれ。これをよく聞き分けて成程という理を治めたら、身上はすぐに御守護いただく。という意味で、腹痛は、よくおさしづにしめされた理を治めよということを指示されたのであろう。
【摘要】
腹痛には(1)理を十分に治めること (2)理を聞き分けて運ぶこと(実行すること)をさとしていられる場合が多い。りは特にいんねんの理、たんのうの理を指していられるように思われる。

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