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寺田半兵衞五十九才手足自由ならず口きかんに付身上願

さあ/\尋ねる事情、さあ身上に心得ん事情、さあ/\尋ねる事情は一寸余程事情、まあ大層と言えば、案じるであろう/\。なれど、一寸見れば大層に言う。どういう事で、こういう事になったやろう、皆思う。身上不思議やなあ/\、何かどうどこうど道という。これからと言えば、身上々々心得ん思う処、一寸身上余程大層。一時どうとはない。尋ねる事情の諭には、これまで事情諭してあろう/\。内々もどうなり事情こうなり、事情やれ/\と思う処、日々の処まあ/\眺めて見れば/\、思い/\の日を取ってる。これ諭し難くい/\。なれど、諭さにゃならん。細々道、今日という日あろまい/\。なれど、内々には前々からいろ/\道ありて、頼り/\の道外れ、頼り/\の道外れ、めん/\心に治め難くい。それ/\尋ね合い運び合いの中どういうものであろと、めん/\心鎮めて掛かる。この事情堪えられん。一時怖わいようなもの。どうなろうと言うなれど、諭し置こう。どうでもこうでも遅いか早いか道。同じ十本の指でも、早い遅いが道という。これ聞き分け。

押して、本部より誰か一名行く事願
さあ/\尋ねる事情/\、心だけは皆運んでやらにゃならん。又、行って事情諭してくれにゃならん。
【説明】
寺田半兵衛、網島分教会初代会長。 日々のところ親神様から眺めて見れば、思い思いの日を通っている。これはさとしにくいがさとさねばならない。入信以来細々の道で、今日一日として結構な日はないであろうが、しかし内内には以前からいろいろの因縁があって、頼りに思った道が外れたことを思案して、各自心に治めにくいところを、夫々談じ合い練り合って、各自心静めてかかることが大切である。この事情はとても堪えることが出来ず、今一時、こわいようなものでどうなろうというようなものであるが、さとしておこう。どうでもこうでも遅いか早いかいずれ道一條にならなければならぬ。おなじ十本の指(兄弟)であっても早く道一條になるものもあれば遅れるものもあるが、早く道一條になるように。という意味で、手足自由ならず口きかんことは、身上かりものの理を悟り、勝手な人間思案を捨てて、親神様の手足口となり、神一條の道を通れということを指示されたのであろう。
【摘要】
中風で手足の自由叶わなくなった時、”もう働くことも、尽くし運ぶことも出来ない”と断念するのが人情の常であろうが、ここに節を生かして、一段と親神様の手足となってー人間思案を捨て神一條の理を立てきりー丹精さして貰うというところに、お道の信仰の神髄があろう。会長の中風の身上より、却って教勢が著しく伸長した幾多の例がある。

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