おさしず検索


郡山部内北陸支教会の処、従来雲濱出張所の在る所へ移転致す運びの都合に相成るに付、二箇年前に神様へ御願い致し御許し頂きしも段々年々月々延引相成るに付その儘に致し置く願

さあ/\尋ねる事情、さあ/\事情は前々事情以て尋ねる。皆それ/\道理から以て尋ねる事情は、その時その日、年々日から事情一時以てそれ/\という。どうせにゃならん、こうせにゃならんとは、さしづは出来難ない。前以て治めたる処、将来の心一つ一日の日を以て心運ぶ処、便利がよい便利が悪い、どんな繁華の所でも天の理が無いと言えば、どうもしようあろうまいと諭そう。事情はそれ/\どんなもの、どんな処でも心そも/\では、一つの理が治まらんにゃ天の理が無い。その理が聞き分けりゃ、安心の心定めてくれるがよい/\。
【説明】
(1) 双方同意の上前掲のおさしづで移転のお許しを頂いたのに、雲浜出張所の小幡万蔵氏が突然反対し、押しての交渉にも頑として応じなかったことから、移転はついに不成立に終わった。そこで再びいただいたおさしづ(「教会史資料(三)」参照)。 (2) 便利がよいの、悪いのと言っても、どんなに繁華な所でも、天の理がなければどうしようもない。それは心が一つに合わないなら、天の理がないのだ。
【摘要】
教会を移転するというような事情の場合、一番大切なことは皆の心を一つにする、ということである。  皆が納得して一手一つになって事に当たるなら、どのような困難も乗り越えられる。しかし意見が二つとか、三つに分かれるようなら難しいことになる。  移転の理由として、教会が狭くなってきたから、というようなものが挙げられる。しかし、まだ設立間もないというような場合は、まず力相応に小さい所から始めるのがよい。  それがやがて、皆の心実誠が寄り集まって、広く立派な土地へと変わっていくのである。設立間もないのに無理なことをしたような場合、生涯取り返しのつかぬ失敗をする恐れもある。  移転の理由として、同じ村に二つあるから、というようなものも挙げられるが、これは必ずしも移転する必要はない。系統は違っても同じ道の理を信ずる者として、相共にたすけ合って進まねばならないのである。  更に移転の理由には、とても不便な所だから、というようなものがある。しかし、いかに便利な所、繁華な所であると言っても、皆の心が一つに合わないなら、天の理がないということを知らねばならない。  移転については時期を見て、あわてずに、ぼつぼつ準備にかかるということも大切である。  さて移転にかかった時、いろいろ反対攻撃される場合もある。いろいろ難癖をつけて、移転を妨害されるような場合である。  しかし、反対攻撃に腰を折ってはならない。  もともと、このお道は周囲の無理解、反対攻撃の中を、乗り越え乗り越えしてできた道なのである。  いかにその道が険しかろうと、皆が心を合わせて一手一つに通るなら、精神一つで必ずや通り抜けられるものである。

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