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甲賀山田太右衞門四十六才身上願

さあ/\尋ねる事情/\、身上心得んという理を尋ねる。身上というは、第一元々という、一つ一日の日を以て、これから順改めて、道というは余程長い/\、容易ならん理であろ。順序の理はこれから諭そう。よう聞き分け。これまで長らえて、ならん道という。人は何と言う。どう言うたて、この道心を以て通りたる。その心どうなりこうなり、これから楽しみの理。心という、身の心得ん順序どういう理、精神一つよう聞き分け。人間というは、身の内かしもの・かりもの、日に説く日に説く理、銘々も一つ理、聞き分けにゃならん。皆んな順序諭す。為す事情いんねん諭す。同じ人間生まれ更わり、前一つ、鮮やか分かろまい。中々通るはなか/\事情、身に不足あれば、案じあろう。折角こうしたのに、定めたゞ身上鮮やかならん。心身上案じずして、心楽しみ。身の不足中に、たんのう出けやしょまい。なれど、よう聞き分け。皆精神の子供々々救けたいが理、世上皆同じ神の子供、神の子世上皆理を見てたんのうすれば、前生いんねんのさんげ。まあこれだけと思えば、世上いんねんのさんげいと言う。皆世上見よ。あの身でありたらなあと、たんのう/\は真の誠、誠は受け取る。さあ身上案じる事要らんで。
【説明】
(1) 山田太右衛門氏 甲賀大教会初代会長。 (2) 人間は生まれ更わり出更わりしているが、その前生のいんねんについては、はっきりわからないであろう。前生のいんねんがあるから、いろいろと事情も出、身上に不足も出てくる。身上を案じないで、喜びの心、楽しみの心をもつことが大切である。身上不足中にたんのうは難しいであろうが、親神には世界の子供は皆同じ子供であって、子供を皆たすけたいと思っている。この世界にあらわれている姿を見て、たんのうすれば前生いんねんのさんげとなる。世上を見て、あの身であったらなあと思ってたんのうするように。
【摘要】
(1) 人間は、この世に今まで幾度となく、生まれ更わり出更わりして来ているもので、前生のいんねんを自覚することが大切である。 (2) 自分の身上にあらわされていることを見、あるいはまた世上の人々の姿を見て、前生のいんねんをさんげしたんのうの心を治めて通ることが大切である。 (3) この世に生まれかわってくるのも、親神の守護による、誰が誰の生まれ更わりであるかは親神のみが、すべてご存知である。お知らせいただいているところから、親戚または身近なところに生まれかわってくるものと悟らしていただくことができる。 (4) 人間は生まれ更わりによって、この世に永遠に生かしていただくことができる。ここに末代かけての信仰の有難さと喜びを味あわせていただくことができる。

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