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山名分教会を掛川ステ-ション近傍へ移転心得の願

さあ/\尋ねる事情/\、事情は一つ前々古き事情一時事情以て、それ/\自由のため一つの理。皆だん/\日、こうしたなら悪いとは言わん。強ってと言えば許す。まあぼつ/\と。何とは言わん。取り計ろうてやらにゃならん。一時あわてんよう、まあ、ぼつ/\言い掛けたら出来る。
【説明】
(1~2)山名分教会の教会所在地、下貫名の地は、東海道からわずか数丁南に入る所にあって不便を感じなかったが、東海道線が全通するに及んで、下貫名は不便な土地となった(「教会史資料(一)」参照)。 翌三十三年一月、二代会長就任、このこともあってか、分教会移転の大業決行には、あわてないよう、ぼつぼつと、とのお言葉である。
【摘要】
教会を移転するというような事情の場合、一番大切なことは皆の心を一つにする、ということである。  皆が納得して一手一つになって事に当たるなら、どのような困難も乗り越えられる。しかし意見が二つとか、三つに分かれるようなら難しいことになる。  移転の理由として、教会が狭くなってきたから、というようなものが挙げられる。しかし、まだ設立間もないというような場合は、まず力相応に小さい所から始めるのがよい。  それがやがて、皆の心実誠が寄り集まって、広く立派な土地へと変わっていくのである。設立間もないのに無理なことをしたような場合、生涯取り返しのつかぬ失敗をする恐れもある。  移転の理由として、同じ村に二つあるから、というようなものも挙げられるが、これは必ずしも移転する必要はない。系統は違っても同じ道の理を信ずる者として、相共にたすけ合って進まねばならないのである。  更に移転の理由には、とても不便な所だから、というようなものがある。しかし、いかに便利な所、繁華な所であると言っても、皆の心が一つに合わないなら、天の理がないということを知らねばならない。  移転については時期を見て、あわてずに、ぼつぼつ準備にかかるということも大切である。  さて移転にかかった時、いろいろ反対攻撃される場合もある。いろいろ難癖をつけて、移転を妨害されるような場合である。  しかし、反対攻撃に腰を折ってはならない。  もともと、このお道は周囲の無理解、反対攻撃の中を、乗り越え乗り越えしてできた道なのである。  いかにその道が険しかろうと、皆が心を合わせて一手一つに通るなら、精神一つで必ずや通り抜けられるものである。

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