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平野トラ本月十五日出直しに付、後々の治め方心得まで願

さあ/\尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねるやろ。尋ねる事情も、待ち兼ねて居る/\。どういう理待ち兼ねて居るなら、前々一つ悩み障りから、前々何度諭したる。変わりた事やなあ、皆思う。思うてくれるも一つ理。又、思わにゃならん。もう一つ理一つ諭し置く。よう聞き分け。どういう事なら、何故なったやろ/\と思う心では、どうも一つ事情に思わりょまい。二度三度事情、一度の事情であった分には、どうしたやらこうしたやら分からん。まあ年限連れて通りた一つ理から諭するによって、皆聞き分けてくれ。どういう理、いかな理も聞き分け。ものという理諭す。存命一つ理。存命一つ安心さし、一つ楽しみもさし、よう聞き分け。どうなったやらなあ、分からず/\暮れて何のこうのうあるか。これ聞き分けてくれ。いかな理も諭す。後々一つ淋ぶしい/\と必ず思わず、どういう道も通す。又、皆々それ/\の中同じ兄弟々々、上に立った親とも言う。兄弟淋ぶしい目もさすやない。どういう理も皆々治めてくれるは皆々理という。この理又暫くの処たんのうさしてくれ。こんな事出けてはどうなろというような事では、心というはそも/\、それでは一つ治め方無い。そこで、さしづ一つ早くなあ、と待ち兼ねたという理、聞き分けてくれ。

押して、平野楢蔵頭痛致すに付願
さあ/\身上々々という。身上には思うやろ/\。思うやない/\。これ皆々長い間という。このぢばという/\、あちら眺めてもこちら眺めても、皆敵であった。皆幼少ばかり、これを見て教祖誰に頼り、彼に頼り無き理を見て、たんのうしてくれにゃならん。元から子生み出したも同じ事/\。それ/\相談々々一つ理。皆兄何人あるか。聞き分けてたんのう。この兄親一つ理、教祖存命苦労艱難見れば、聞き分け。今日は不自由さそう、難儀さそうと言うのやない。兄親の数を幾人あるか、一つ理見てくれにゃならん。

続いて御話
さあ/\もう一声々々、さあ/\あゝやれ/\、あゝやれ/\皆々衆、皆の者やれやれ、一度も一度と皆思てくれた。一度二度よう/\連れて通ったものである。これからという、先という、存命からあら/\世を譲り置いたも同じ事。ようたんのう安心してくれたによって、後々兄親という理以て育てゝくれるよう。
【説明】
平野楢蔵、郡山大教会初代会長。 教祖が誰一人として頼りになる者がなかった中を丹精して理の子をそだてられたひながたを見てたんのうし、夫人はなくても兄親となって未熟な理の子を育てよという意味で、頭痛は不足に思うてはいけないと指示されたのであろう。 \n\n (1) 平野トラ姉 郡山大教会初代会長平野楢蔵夫人。 (2) どうしてこうなったのだろうと思う心でけでは、これが一つの事情と思われないであろう。一度の事情だけでは、どうしたやら、こうしたやらわからないから、二度三度と事情を見せるのである。長年夫婦連れて通った理から諭すから聞き分けてくれ。深いいんねんの者であるのに、生前中は安心させ楽しみさせてある。それなのに、どうなったのやらと親神の守護がわからないまま暮らしていては、長年信仰している何のこうのうがあるか。このことを、よく聞き分けてくれ。あとあと決して淋しいと思わないように。そうすればどんな道でも連れて通る。またお道の兄弟(信者)の上に立った親(会長)であるから、兄弟にも淋しい目をさせるのではない。どういう理もたんのうしてくれ。こんなことができてはどうなるのだろうという心配ばかりしていては、皆の心はばらばらになってしまう。それでは治め方がない。
【摘要】
頭についてのおさしづを要約すると、人間思案(特に高慢の心)を捨て、親神の思し召しに素直にそいきり、幾重の中もたんのうして通れという意味のものが多いように思う。一言にして申せば、理の考え違いを戒めていられるように思う。考え違いを引き起こすもとは、めいめいの欲の心であり、何について理の考え違いをしたかは、その人のいんねんによるのである。身上かしもの・かりものの理をよく思案し、教祖のひながたをしのび、自分がおたすけいただいた最初の道すがらを忘れずに通れば、考え違いがなくなり、日々たんのうの心がおさまり、陽気ぐらしができるであろう。 \n\n (1) 出直しはすべて、その人のいんねんに基づいて、親神のなさることである。出直してもまた、この世に生まれかわらせていただくのであるから、この事情を一つのふしとして神意を悟り、よくそれを心に治め、たんのうして勇んで通ることが大切である。 (2) 親神は早く出直すところを、その人の心定めに応じて、引き伸ばしてくださったり、また身代わりの出直しをさせてくださることがある。いずれも親神の守護によるものである。 (3) 出直しという事情に際しては、お互いに淋しい思いをさせず、皆が心を寄せ合い、たすけ合っていくことが大切である。 (4) このお道は将来末代の理であるから、どんな難儀不自由の中も、将来を楽しんで勇んで通っていくことが肝要である。

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