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松村吉太郎目の障りに付願

さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\ほっと心得ん。さあ、どうも一時なあと思う処、尋ねる理身上に掛かれば、尋ねる/\。尋ねたら又それ/\皆んな事情という理を諭す。いかな事も聞き容れにゃならん/\。第一掛かる身の処、一時どうもなあ、心に取ってみよ。身の障りどういう事であろう。第一の所一つ障り/\、日々の事情、又それ/\皆んな一つ/\治まりと言う。この事情心得ん/\。心得んの理もう多く理重なり、だん/\重なり/\の理を放って置いてはならん。放って置いてはならん。続きに前々諭したる事もある。一日それ/\中聞き分け。どうもならん事情、これも聞いたら放って置けん。見捨て置かれん。この理又一つ、どんと治まって楽しんだ理は、どういう理もこういう理も元々なあと思やんの事情、第一又ぢばという/\、だん/\事情ある。皆んなの中綺麗な中々、諭し難くいさしづある。諭し難くいさしづ何でも彼でも話さにゃならん。諭し難くいさしづ程放って置けん。諭しよいさしづは、十日三十日放って置いてからでも、運べばこのまゝ治まる。諭し難くい理心にあるやろ。皆、掛かりて来にゃよい言わにゃよいなれど、それでは道とは言えようまい。あちらから妬みこちらから妬み、ほこりの元。元は障りという。善い者に障り付くはどういうもの。ほこりの者に障り付かんと言う。直ぐに行けば多く日々取次要らんもの。一人のために道を弘めたんやない程に。ようこれを聞き分け。皆世上救けたいため。一人のためやない。世上救けたいために弘めた道。その道うっかり思て居てはならん。この道諭しの中から出けた道。ほこりの中から付けた道やない。出けて来れば、我が身構わんと、年々尽し、だん/\道弘め掛けたる道である。どうも鏡やしきの中、一つ/\曇りありてはならん。積もり/\、重なり来れば、どうもならん。なりてから取り返やしはならんで。めん/\は構わんという心に、人間には義理は無い程に。仕切りた理は諭し難くい。又取り次ぎ仕難くかろ。なれど、磨き掛けたら磨かにゃならん。晴らし掛けたら晴らさにゃならん。一人のため尽し掛けた事無い。皆心に一つの道というは、心にあるもの。心にあるものあれば、心さい狂わしさいせにゃ、道の台。又一つ黙って居ればよい、言わにゃよい。それではなろまい。日々世上無くばよい。世上にあるは元にある。世上はぼっとしたもの。元々濁り/\から、世上濁り回りてはどうもならん。道は捨てる心無くとも、元に曇り出れば、これではなあ、暗がり同様である程に。これ聞き分け。一人のために運び掛けた道やない。世界救けたい、心通り救けたいという道。よう聞き分け。道を始め、こうして多く皆連れ帰る道、水晶の玉の如くに映さにゃならん。濁りありては、玉とは言い難くい。皆心同様にあったら、心に目に見えん。真実水晶の如く成あったら、天よりの働き知らんか。あの人何とも言わんなあ、この人何とも言わんなあ。道は心尽しての道。人間の道やない、神の道。神の道ならおめ恐れ無い程に。この理、よう胸に持ってくれにゃならん。
【説明】
松村吉太郎、高安大教会初代会長。 あちらからねたみ、こちらからねたみ合うのが、ほこりの元であり、そのために身上障りとなる。この道は、世界たすけの道で、その元である鏡屋敷の中にほこりがあっては、世界はくらがり同様になるから、水晶玉のように、先ず、屋敷の中をすまして、その理を世界にうつさなければならないという意味であり、目の障りは他人の振りを見て、お互いにねたみあってはならんと指示されたのであろう。
【摘要】
要約 目に関するおさとしは多い。おさとしを読みつつ痛感することは、ふじゆうなきようにしてやらう かみのこころにもたれつけ 九下り目 2 のお歌である。信心の要は、親神の心にもたれつくことであるが、実はこれが容易なことではない。人間思案の特色、それは案じ心であろう。目のおさとしの中心となるのは、案じ心を捨てよということである。具体的に云えば、子供の将来について、世間と見較べて、家内のこと、また教会内の事情を見て、あんじてはならぬとされている。更に、他人の欠点は見るな。親不孝をするな。因縁の自覚をせよ。お屋敷の理を明らかにせよ。などの例があるが、要するに、目は見るものであるが、それを悪用して人間思案におちいることなく、どこまでも、理を見つめて各自のいんねんを自覚し、親神にもたれて行けという意味のおさとしで、 なんでもこれからひとすぢに かみにもたれてゆきまする 三下り目7 というお歌の意味を、真に納得できれば、御守護いただけるであろう。身体に備わった九ツの道具は、陽気ぐらしをするために、親神様よりお貸し頂いていることを忘れてはならない。陽気ぐらしのできるように使っていけば御守護をいただけるのである。ところが欲の深い人間は、それを使ってかえって心をいずませ、不足するようになりがちである。

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