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増野正兵衞身上なり、又小人おとも身上願

さあ/\尋ねる処/\、いつ/\事情にも尋ねる事情、身に一つ心得んから尋ねる。尋ねるからは諭す。これまで、それ/\さしづ及んだる。どういう事掛かりて、一つ事情掛かり来るは、皆々中、皆々の中というものは、通りよいものゝ通り難くい。通りよいものゝ通り難くいというはどういう事。何よこの道という、心から一つ、それは言うまでやない、通りて居る。皆それ/\中、万事、此処もこう彼処もこう、ほんにそうやなあ/\。何よの事も、言葉一つからどういう事も治まる。どういう事も成り立つ。万事取り集まり、万事取り光りともいう。そこで、どんな事するも、さしづの上よりするは間違わん。さしづによって跡目々々、切れ/\の理は合わんというような理もある。よう聞き分け。遠い理と近い理と、理と/\合わせば分かる。持って出る理も、持って入る理も、これから聞き分け。道理始める/\。何よ満足。満足は心の理、優しき者は日々満足。満足は小さいものでも、世上大き理に成る。これより大き理は無い。満足広く通り、不足はあちら縮める、こちら狭ばむ。時によれば取れて退く。満足というものは、あちらでも喜ぶ、こちらでも喜ぶ。喜ぶ理は天の理に適う。適うから盛ん。あれこれ/\寄せた者入る。だん/\持ち寄り、理に入る出て来る。十分満足。満足与えば、わしもなあ/\、これ第一の満足、満足は天より与える理/\。身の処案じる事要らん、案じてはならん。

はいる出て来るという処、押して願
さあ/\理は一つに話すなら、あちら取り寄せ、皆々心もそれ/\映るという。何か満足が、これ第一の台である。不足はどうもならん。よう聞き分け。物持って入る、そこに置いて置け、と言うような事ではならん。大きい小さいは言わんで。小さいもの、小さいものでも満足は大き成る。台々、元々始めたものは小さい。小さいものは満足の台であるで。これよう聞き分けにゃならん。

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