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増野いと身上願

さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上から一つ理を尋ねる。身上尋ねる。尋ねにゃならん。一つ事情身上の処に切なみの処、一人に取りて堪えられんと思う。又一つ見て思う処、身上から一つ事情諭すによって、よく聞き分け。身上の切なみもいろいろにある程に。だん/\にある程に。又、一時どういうもこういうも皆話し、談示とも言うたる。身上判然ならん事思い出して堪えられん。身上長らえての処案じる事要らん。長引いても案じる事要らん。よく聞き分けにゃならんで。何処にどういう事あっても、何処にこういう事あっても、どうもならん。どういうもので、あんな事になった。そこでどうであろうこうであろうと思う心は、ちょとの理である。余儀無くの事情であろう。思い違いの理あってもならん。どんな者が出て来ても、どんな者が入りても、道という糸より一つ細い理を楽しみと、諭し置いたる。そこで、世界の道理というものもある。世界に理下ろしたる処もある。道中長らくの間の路銀という、一つの理残し置いたる。世上という処も、思わにゃならんが、思い過ぎてもいかん。思い過ぎてからと言うて、人の力を借りて為すようでは、天の理とは言えん。あこへ入りたら細い糸筋のようなが引っ張りてある。往還になったら、寄り合うて来る。今一時という。一つ成る理も心に持って、成らん理も心に持って、これだけくどう/\諭すによって、成る理成らん理心に治めてくれ。人を頼りと思う、一つの心はどうもならん。そこで又々先は恐ろしいものが出て来る。一日の日までどういう、遙か長い天然という理を以て、薄い紙一枚より薄い関が通る事出来んが神の道。人間という道なら、強い弱いある。神という道は、年限を待って出来た道であるから、それを心で壊しては、どうもならん。四方八方糸筋が引き廻してある。又八方敵の中、細い糸一筋引いて防いで居る道である。糸口は一筋である。これを切っては、踏み止める事出来ん。そこで、どんな者でも二つの道を持って、心に治めて通らにゃならん。入ろうと思えば、嘘を言うまいぞ言うまいぞ、諭したる。嘘に旨いものは何も無い。こりゃ世上糸一筋がどんな土手ともどんな垣とも分からん。越せんが天の理とも言う。天の理なればこれ来ても帰らにゃならん。これよう治めてくれるよう。又建家の中にも、住家なら住家、建家なら建家、道理を心に違わんよう。住家というは、たった三つの建家が初めである。後々住家という。建家は容易に行かん。この一つの道理を聞き分け。どんなもの建てたて一間四方建家も、十間四方の建家も、住家は住家。一間四方の容物も、十間四方の建家も、容物と言う。皆々の心に治めてくれ。そこで、又一つ道という道理を以て糸の中に納めてある。何処へ廻りても、糸が邪魔になりて、入るに入られん。どうなりこうなり入りたとて、天の理によって直ぐと出にゃならん。これ十分の理治めて、皆々の者しっかりと聞き分けてくれ。たゞ糸口は一筋の糸、取り締まりたる道理に諭し置こう。

前々おさしづを悟りますと、春野利三郎生まれ更わりてありますか、出直したる日時と生まれ出での日時同じ事であります、利三郎の生まれ更わりでありますや願
さあ/\あゝいんねん/\。心にいんねんの理を持って、知らず/\にいんねんいんねんの理という。しっかり/\。

押して利三郎でありますや
なあ/\。

前々おさしづに、あちらからもこちらからもこうしようと言うてとありますが、これは老母初め家作してたんのうさす事でありますや
さあ/\尋ねる事情という。さあ/\その言い条という。一寸尋ねた処、小児たる順序諭し置こう。その日という、その日が来ん事には出来ようまい。この身上、どう思うこう思う。それ/\ともいう。たんのうさゝにゃならん。それは心に委せ置こう。

未だ地所もありませんから、皆だん/\追ってする事に願
さあ/\これよう聞き分けにゃならん。何言うも考えともいう。事情中に談示という、一つの理が治まりたら、一日の日を以て委せ置こう。
【説明】
(1) 春野利三郎氏 本部員・春野喜市氏の父。 (2) 利三郎氏が喜市氏長男貞造氏に、生まれかわってこられたことを教えられたものである。
【摘要】
(1) 人間は、この世に今まで幾度となく、生まれ更わり出更わりして来ているもので、前生のいんねんを自覚することが大切である。 (2) 自分の身上にあらわされていることを見、あるいはまた世上の人々の姿を見て、前生のいんねんをさんげしたんのうの心を治めて通ることが大切である。 (3) この世に生まれかわってくるのも、親神の守護による、誰が誰の生まれ更わりであるかは親神のみが、すべてご存知である。お知らせいただいているところから、親戚または身近なところに生まれかわってくるものと悟らしていただくことができる。 (4) 人間は生まれ更わりによって、この世に永遠に生かしていただくことができる。ここに末代かけての信仰の有難さと喜びを味あわせていただくことができる。

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