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本部節会の事に付一同協議の結果本部長へ申し上げ、本年は日露の戦役にて国家多端の折柄に付、本年に限り節会見合わす事願

さあ/\尋ねる事情/\/\は、それは余儀無き事情であろう/\。この世一つ始まりてから、一つ全国に於て大変々々の理、大変というは五年十年二十年やない。これまでだん/\諭したる。よう/\の日どうもならん日に及んだる。道は、六十年以来から始め掛けたる。皆諭し詰めたる。残念々々現われたら、どうもならん日になる、と諭したる。この道月日が出てこゝまで働いたるは、容易の事やない。道という、又一つ全国の事情に於て大変の事、万事扶け合いと言うたる。扶け合いというは、年々節会という、仕来たるなれども、どうで一つ起りた事は済む日もあろう。そこで、そのまゝこうせにゃならん、どうせにゃならんと言うは、十分の心である。一年大望な事休んだ日というは、余の事で休むのであろうまい。世上にして、それは大望の事と察しるは、それは取次十分の理である。抜け目無いよう。そこで、どうしたらよいこうしたらよい、とは言わん。道にこうしたらよいと言うは、何よの事も願通り/\、一時の処事情は聞き取りてやろ/\。

従前の御供鏡餅を十分の一に致し他は金額にして本部へ供える事、本部はその金を以て軍人救護の費に寄贈の事に付願
さあ/\尋ねる事情/\、まあ道というものは、これは一つ心の道。神というものは何程積んでくれたて、どうとも言わん/\。皆子供のする事、子供のする事こうしょうというは、親が許してやるが理。よく心に考えてみよ。そこで、尋ねたら、こういう事であった、どういう事であったと、相談集めて、どうしたらよいこうしたらよいというは、年によりて旬によりて、聞き取りてやろ、聞き取りてやろ。
【説明】
(1) 日露戦争は明治三十七年二月、朝鮮半島にて開戦。八月遼陽会戦。三十八年一月旅順開城。六月休戦。 (2) 世間の人々が、大変なことのために変更になった理解できるように、取次が対処したならば、それで十分である。くれぐれも落ち度のないように周知徹底せよ。具体的に、こうしろあーしろとは言わない。
【摘要】
「教政」という項目には、教会を治めて行く上での政治的事情のおさしづが入る。その大部分は神道本局との交渉関係のものである(これは全部本部関係のものであるゆえ、ここでは省略する)。ここには、広い意味の教政の中で出張の項目に入らないものを雑然と上げさせてもらった。教会本部関係のもの、一般教会の場合に適用される悟りが得られると思われるものを含めた。  具体的に言うと、 (1) いろいろ先回り、先案じをするのはよくないので、誠心誠意低い心になって事に当たるべきである。 (2) 悪でも善で治めることが大切である。 (3) 社会のしきたり通りで済むことは、その通りにする。 (4) 社会の人々の心に納得と安心が行くようにする。 (5) 事情がどういう事情か見分けて、お道として当然なすべきことは、旬々の理に従って対処しなければならない。 というような点を、お諭しになっておられる。  また関心の高まっている対社会問題については、ここには載せてないが日清・日露の両戦役に関するおさしづ等も参考になろう。一般的に言って、応法と言われるような事情については、付き合いとして処置せよというお諭しが多い(「あいそ」という言葉が使われている)。あまり社会的問題に深入りしないように戒められ、常に神一条の精神でたすけ一条の事情として処置することの必要を強調されている。

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