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松村吉太郎去る十六日より朝起き唇たゞれしに付伺

さあ/\身上一条の事情尋ねる。どれが違う、これは違う、と言わん。身上に一つの不足あれば、どうでも尋ねにゃなろまい/\。さあ/\これまで、さあ/\運び来たる処、十分の事である。一度定めた心は生涯変わらんよう。一時世上運ぶ入り込む処の理を見て日々の処、さあ/\内々の処は定めるでもあろう。さあ/\身上よりどうでも速やか成らねばならんと言うやない/\。今からとは言わん。さあさあ内々一時とは言わんで。やしき日々寄り来る入り来る処を思い、一つは心改め更えてくれねばならん。さあ/\内々も銘々も、日々寄り来る処入り来る処を見て、心一つの理を定めて、一時の事尽しくれるよう。
【説明】
松村吉三郎、高安大教会初代会長。 これまで運んで来た処は、十分の事である。今後も一度定めた心は生涯変わらんよう。家内の者各自が、屋敷に日々信者が寄り集まって来るのを見て心を改めてくれねばならん。神一條の心を定め、今直面する大切なことにしっかり尽くしてくれるようにという意味で、唇のただれは、この大切な事に、唇をかみしめてしっかり丹精せよ、ということを指示されたのであろう。
【摘要】
『口』については、内々(家内、親類、教内、おぢばに勤める者)が良く談じ合って治めるようにというおさとしが多い。口は、物をいうところであり、且つ飲食物を体内におさめる入口であることを思案すれば、良く談じ合って、内々治めよというおさとしの意味が納得されるであろう。

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