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増野正兵衞六月二十五日より二十七日まで三日間、毎朝一度腹下り、二十八日おぢばへ出て止まり、頭痛胸むかつくに付伺

さあ/\身上事情あって事情尋ねる。さあ/\所に一つ大き事情の道は、一つの道の処に一つの治まり、一つの理。身も鮮やか。めん/\心の事情は、一時の処心に掛かる。一つの事情々々聞き取れよ。前々深き事情、尋ねる事情、一つ/\諭したる処、事情幾重一つの事情、定め聞き分け。身上不足理である。どれだけの事情、身上一つの心に掛かれば、よう事情聞き分けにゃならん。成らん事せいとは言わん、どうせいとも言わん。あちらこちら早く定める。身も直ぐに治まる。
【説明】
註、当時増野氏は神戸よりおぢばに移転するについて、家内がうまく治まっていなかったようである。出来ないことせよとは云わない、無理にどうせこうせとも云わないが、あちらからこちらへ移転することを早く定めると、身上もすぐに治まる。という意味で、胸むかつくのはおさしづをよく胸におさめよという事を指示されたのであろう。 増野正兵衛、本部員。所(国所即ちおぢばよりはなれたところー増野正兵衛氏はおぢばに住み込むまで神戸に居住していた)に一つ大きな事情がおこって、国所のこととおぢばの事と二つ気にかかるであろうが、お道を信仰する上には一つのおさまりが天の理に叶うので、そうすれば身上もすっきりする。無理に出来ないことせいとは云わないしどうせいとも云わないが、あちら(国所)かこちら(おぢば)か早く定めたら、身上もすぐに治まる。という意味で、腹下りは、早くおぢばに住み込む心を定めて実行せよということを指示されたのであろう。
【摘要】
胸むかつくのは、親神のさしづを良く胸に治めよ、という意味に悟らせていただける。その際人間思案を捨てることが肝要であることは申すまでもなかろう。 腹下りについて、理(神意)を良く腹に治めることと、即ち実行することを指示していられるように思う。腹下りの時は、ぐずぐずできないが、それと同様に、特に至急に実行することと、即ち急いていられる場合ー積極的ーが多いが、時には逆に、急くとかえって遅くなるから、着々と実行せよと云う場合ー消極的ーもある。身上さとしには、常に積極と消極の二つがある。それは、その人の因縁、その時の事情によって異なるので、ここに身上さとしのむつかしさがあり、又それだけに妙味があるということが出来よう。

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