おてふり概要
十下り目
一ツ
ひとの
右人差指で「前方を指す手」足は、右を踏む。
こゝろと
両平手の指先を、右左と胸にとる。足は、右左と踏む。
いふ
身体を斜め左向きに少し屈み気味に、右人差指で「口許を指す手」足は、右を左の前に踏む。
ものハ
右より二回「ナゲの手」足は、右左と二歩進む。
ちよとに
右人差指で「前方を指す手」足は、右を揃える。
わからん
左より二回「フリの手」足は、左右と踏む。
もの
両平手の指先を、同時に胸にとる。足は、左を踏む。
なるぞ
右より三回「ナゲの手」足は、右左と二歩退り、右を揃える。
二ツ
ふしぎな
上半身は少し斜め左向きとなるとともに、両平手の掌を内向きに重ねて(左が外)、左脇腹を軽く押さえ、頭を心持ち左に垂れて思案する格好をする(図)。足は、右を左の前に出す。
たすけを
「たすけの手」足は、右を元に戻し、左を踏む。
してゐれど
右より四回「ナゲの手」足は、右左と二歩進み、右を揃え、左を踏む。
あらはれ
両人差指で、腹前に「平らに円を描く手」足は、右を一歩出し、手の動作につれて半分引く。
でるのが
両平手の掌を外向きにして、左腰の前あたりに下げるや、直ちに、手首を軽く動かして、少し斜め右前に、物を放り上げる格好をする(図)。足は、右を左の前に軽く踏み、手の動作につれて、左に踏み揃える。
いま
両平手の指先を、同時に胸にとる。足は、左を踏む。
はじめ
右より三回「ナゲの手」足は、右左と二歩退り、右を揃える。
三ツ
みづの
両平手は甲を上向きに、平らに揃えて、胸の前あたりで、少し波をうたせ気味で、左より右へ平らに一の字を引く。足は、右を一歩進む。
なか
両平手の掌を上向きにして、両胸脇前に平らに出す(図①)。足は、左を一歩進む。
なる
この
両平手の掌を上向きに、左右に開いて、再び、両胸脇前に平らに揃える。ただし、「なか」よりは少し間隔を狭め気味とする(図③)。足は、左を踏む。
どろう
左平手で右たもとを軽く押さえ、右平手は掌を内向きに、指先を軽く曲げて、みぞおちのところを三回、小さくかき回す(図)。足は、右を左の前に踏む。
はやく
いだして
手足ともに、二ツの「でるのが」と同じ動作。すなわち、両平手の掌を外向きにして、左腰の前あたりに下げるや、直ちに、手首を軽く動かして、少し斜め右前に、物を放り上げる格好をする(図)。足は、右を左の目に軽く踏み、手の動作につれて、左に踏み揃える。
もら
両平手の指先を、同時に胸にとる。足は、左を踏む。
ひたい
右より三回「ナゲの手」足は、右左と二歩退り、右を揃える。
よくに
身体を斜め左に向け、両平手は掌を内向きに、指先を向かい合わせに軽く曲げて(図)、斜め左前から腹のあたりへ、物をかき寄せるようにして引く。足は、斜め左前に小さく一歩出し、手の動作につれて、元に戻す。
きり
左平手で右たもとを軽く押さえ、右人差指は甲を外向きに、指先を左向きとするや、胸下の前あたりで、左から右に、すばやく平らに一の字を引く(この時、右平手の掌は外向き、指先は右向きとなる)。足は、右を一歩進む。
ない
左より二回「フリの手」足は、左を一歩進み、右を揃える。
どろ
左平手で右たもとを軽く押さえ、右平手は掌を内向きに、指先を軽く曲げて、みぞおちのところを二回、小さくかき回す(図)。足は、右を左の前に踏む。
みづや
身体を正面向きにするとともに、両平手は甲を上向きに、平らに揃えて、胸の前あたりで、少し波をうたせ気味で、左より右へ、右より左へ、左より右へと三回、平らに一の字を引く。足は、右を元に戻し、左右と踏む。
こゝろ
両平手の指先を、右左と胸にとる。足は、右左と踏む。
すみきれ
ごくらくや
「合掌の手」足は、右左と二歩退り、右を揃える。
五ツ
いつ/\
ー左平手で右たもとを軽く押さえ、右人差指の甲を内向きにして、顔の前方に出し(図)、次に、その人差指を顔の前に引きつつ、手首を返して、掌を内向きにして、またすぐに前方に出す(図)。足は、調子をつける程度で、右左とごく少しずつ踏み出す。
までも
手足ともに、前の動作を繰り返す。
この
両平手の掌を上向きに「平らに揃える手」足は、右を左に揃える。
ことハ
右より三回「ナゲの手」足は、右左と二歩進み、右を揃える。
はなしの
左平手で右たもとを軽く押さえ、右人差指は口のあたりから、掌を上向きにして、前方に出す。足は、右を踏む。
たねに
両平手の指先を、右左と胸にとる。足は、右左と踏む。
なるほどに
右より四回「ナゲの手」足は、右左と二歩退り、右を揃え、左を踏む。
六
むごい
「オサエの手」足は、右を踏む。
ことばを
右人差指で「口許を指す手」(ただし、ゆっくりと)足は、右を少し右方に軽く踏み、元に戻す。
だし
右人差指を、口許からすぐに、甲を下向きにして「前方を指す手」足は、右を一歩進む。
たるも
左より三回「ナゲの手」足は、左を一歩進み、右を揃え、左を踏む。
はやく
たすけを
「たすけの手」足は、右左と踏む。
いそぐから
まず、両平手を軽く握り、右拳は右肩のところに上げ、左拳は左腰の脇に垂れ(図)、次に、なお三回、左右の拳を上下反対にする。足は、右左と後ろ向きに二歩退り、右を半ば鉤型に踏み、左を正面向きに揃えるとほとんど同時に、右もまた正面向きとなる。(図①②③④⑤)。
七ツ
なんぎ
身体を斜め左向きにするとともに、両平手は掌を内向きにして、おおかた袖口に入れ、指先で袖口を軽く握り(図右①)、左を前にして両袖先を重ね合わせて(図②)、みぞおちのあたりに軽く当てるとともに、上半身は少し下向き気味となる。足は、右を左の前に踏む。
するのも
手は、「なんぎ」のまま(図)。足は、右左と二歩進む。
こゝ
両平手の指先を、同時に胸にとる。足は、右を揃える。
ろから
右より三回「ナゲの手」足は、右左右と踏む。
わがみ
左平手で右たもとを軽く押さえて、右人差指は掌を内向きにして、胸を指す。足は、右を踏む。
うらみで
両平手で、額前より胸前に「上下に円を描く手」足は、左右と踏む。
あるほどに
前に揃えた両平手の指先を、静かに、同時に胸にとる。足は、右左と二歩退り、右を揃える。
やまひは
左平手で右たもとを軽く押さえ、右平手の甲を上向きに、指先を後ろ向きにして、右耳の下辺りに持っていき、頭を右方に少し傾けて、手枕する型をゆっくりする(図)。足は、右を左の前に踏む。
つらい
両平手は、七ツの「なんぎ」と同じ動作。すなわち、両平手は掌を内向きにして、おおかた袖口に入れ、指先で袖口を軽く握り(図右①)、左を前にして両袖先を重ね合わせて(図②)、みぞおちのあたりに軽く当てるとともに、上半身は少し下向き気味となる。足は、右左と二歩進む。
ものなれど
右より四回「ナゲの手」足は、右を揃え、左右左と踏む。
もとを
「オサエの手」足は、右を踏む。
しりたる
両人差指で、腹前に「平らに円を描く手」足は、右を一歩出し、手の動作につれて、半分ほど退く。
もの
右へ一回「ナゲの手」足は、前の右を半分引いて、左に揃える。
ハない
左より三回「フリの手」足は左右と二歩退り、左を揃える。
九ツ
このたび
二回「イサミの手」足は、右左と二歩進む。
までは
右より二回「ナゲの手」足は、右を揃え、左を踏む。
いちれつに
やまひの
手足ともに、八ツの「やまひは」と同じ動作。すなわち、左平手で右たもとを軽く押さえ、右平手の甲を上向きに、指先を後ろ向きにして、右耳の下辺りに持っていき、頭を右方に少し傾けて、手枕する型をゆっくりする(図)。足は、右を左の前に踏む。
もと
「オサエの手」足は、右を元に戻して揃える。
ハ
右へ一回「ナゲの手」足は、右を踏む。
しれなんだ
左より四回「フリの手」足は、左右と二歩退り、左を揃え、右を踏む。
十ド
このたび
二回「イサミの手」足は、右左と二歩進む。
あらはれた
両人差指で、腹前に「平らに円を描く手」足は、右を一歩出し、手の動作につれて、半分ほど退く。
やまひの
手足ともに、八ツの「やまひは」と同じ動作。すなわち、左平手で右たもとを軽く押さえ、右平手の甲を上向きに、指先を後ろ向きにして、右耳の下辺りに持っていき、頭を右方に少し傾けて、手枕する型をゆっくりする(図)。足は、右を左の前に踏む。
もと
「オサエの手」足は、右を元に戻して揃える。
ハ
右へ一回「ナゲの手」足は、右を踏む。
こゝ
両平手の指先を、同時に胸にとる。足は、左を踏む。
ろから
右より三回「ナゲの手」足は、右左と二歩退り、右を揃える。
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