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船場分教会所表の井戸濁り、内井戸清水に成りしに付心得のため伺

さあ/\尋ねる事情心得ん。事情尋ねる一つさしづ変わる。不思議々々々自由聞いてある。一寸出越したる処、遂に戻る。何か万事運ぶ処、日々取り扱い、清水が曇る、曇りが晴れる。自由という一つの理、同じ中/\自由と成る不思議聞き分けて置け。皆尽す一つの心によって出入り一つあれど、誠一点持てば、怖わき危なき事は無い。清水曇る、曇り晴れるなれど、自由という理は晴れるかとも思えば曇る。それは尽す理は十分受け取る。一寸表の処曇って中に清水大き理である。小さき事情大き事情分かろまい。内々事情清水、それ/\心合わせ、互い/\理を積み、表の水案じる事は要らん。日々の心を浚らえ、万事一つ成程清水の水曇り、水筋々々に曇りはあろまい。一つ/\これが一つの台、心に理の治まる台。これよう聞き分けてくれるよう。
【説明】
(1) 従来、清水であった表の井戸が濁り、濁っていた内井戸が清水になるという自由の神の働きを聞き分けよ。 (2) 内々の事情を治めるのに清水のごとき心で通れ。お互いに心を合わせ、理を積め。そうすれば、表の井戸の水の濁りは案じることはいらん。日々の心を浚え、万事にわたってなるほどの精神を治めるなら、井戸水が濁るということはない。水筋に濁りがあるのではない。心に濁りがあるのである。
【摘要】
(1) 井戸水は天のあたゑである。 (2) 井戸水が濁るのは、水筋に清濁があるのでなく、心に濁りがあるのである。 (3) 従来の水がどうであろうと、精神一つの理によって清水が与えられる。 (4) 井戸水が十分湧かぬ場合は、心を浚え、これで自分は十分であるというたんのうの心を定め、水は天のあたゑであるということを心に治めることである。 (5) 井戸掘りは皆の心に、これならという精神が定まれば許しおく。

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