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中山会長胸のつかえ、咳出で身上御障りに付御願

さあ/\だん/\身の処尋ねる、尋ねにゃなろまい。前々に一つの事情あって出越す処、理を許し、遠く出越してから大変な事情を思う。これ聞き分け。一寸には大層のように思う。時々道を以て諭したら楽しみの事である。めん/\の事情聞いて治めて居る。道は幾重の道もある。なれど俄かな道なら心働かせねばなろまい。いつまでと思えども身上に不足あればどうもなろまい。生身の身体なら俄かにどう成るとも分からん事が、心に治めて居るやろう。思えば末々の楽しみの理を治めにゃなろうまい。今見て言うのやない、今聞いて言うやない。どんな所が無いように成るやという事は知らしたる。世上の心に一つの理をたゞせ。身上一ついつ/\身上大丈夫と諭したる。身上一ついつ/\身上障りと言えば、よう聞き取りて身上案じる事は無い。身上大丈夫と諭したる。身の障りと言えば、時間という事情はたゞ一つに止まるという。しっかりと聞き取って難しい日があるで。これは道が一つの理を治めて居れば、どんな難しい道でも通すで。さあ/\前々の身上から刻限の事情。理を合わせ道も楽しみ、理を治めるなら身は直ぐと治まる。
【説明】
現状を見て言うたり聞いたりするのではない。将来の楽しみを治めなければならない。理を合わせ、道を楽しみ、理を治めよ。という意味で、咳は、せかずに将来の楽しみの理を治めよと指示されたのであろう。 中山会長様、初代真柱様。身のさはりの原因というのは、時間ということだ。(あせってはならないということだ。)ただこれだけである。しっかりと聞き取って、理を治めよ。むつかしい日があるが、これは道すがらである。理を治めて行けば、どんな難しい道でも通すで。前々の身上から刻限の事情を思案せよ。理を合わせて思案し、道すがらをたのしみ、理を治めるなら身はすぐと治まる。という意味で、胸のつかえるのは、あせらずによく理を胸に治めよと指示されたのであろう。
【摘要】
咳というものは、呼吸が素直に行われない場合に出るものである。そして、急く場合に、咳く事が多い。こうした生理現象を考えると、咳をもって指示される身上さとしの意味がよく理解されるであろう。咳に関するものは多数あるが、大体左の如く分類出来る。(1)急かずに将来を楽しめーやたらにせくなー。(2)急いで事を運べーやたらにせけー。(3)勝手の心を遣わず、素直に神意に沿いきれー神意に逆らうなー。(4)たんのうし、先案じするな。(5)お互いに堰を造らずに談じ合え。『やたらにせくな』と『やたらにせけ』という正反対の例があるが、これは他の場合にも見られるところで、『身上さとし』に否定(積極)と肯定(消極)とがあることは、実際にさとすとき、十分に注意せねばならぬところであろう。

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