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永尾たつゑ頭出物障りに付願

さあ/\小人事情尋ねる処、よう事情を聞き取れ。どういう事と思う。速やかならば、何にも思う事はあろうまい。小人と言えば小人なれど、生れ出る心に理を持って出る。前々事情諭す処もいんねんという。生れ替わりの理、いんねんの理は世上にある。いかなる理もある。一寸出物もう治ろと思えど速やかならん。さあ/\世上を見てたんのう、この理をよう聞き取ってくれるよう。
【説明】
永尾たつゑ、本席様息女。 一寸出物(腫物)もうじきになおりそうに思えるが、すっきり御守護いただけない、さあさあ世間を見てたんのうの理をおさめよ。という意味で、頭出物障りは、たんのうの理を治めよということを指示されたのであろう。 \n\n (1) 子供もいんねんをもっている。生まれ変わりやいんねんは、世上のことをみたらよくわかる。世上を見てたんのうの心を治めるように。
【摘要】
腫れ物については、「ふくれる」という症状との関連からであろう。「ふくれつら」をしてはならない。即ち不足をしてはならない。ということを戒めていられる。腫物は、皮膚がはれ、やがて破れるものであって、くにさづちのみことの守護(皮つなぎ、金銭、縁談、万つなぎの守護)が切れることである。”不足は切る理”というお言葉と一緒に思案さしていただくと、よく了解されるであろう。不足は結局自我をつっぱりすぎるからで、皮膚の病の場合は、月よみのみことの守護(骨つっぱり、万つっぱりの守護)を照らし合わして思案さしていただくことが大切であろう。 \n\n (1) 人間は、この世に今まで幾度となく、生まれ更わり出更わりして来ているもので、前生のいんねんを自覚することが大切である。 (2) 自分の身上にあらわされていることを見、あるいはまた世上の人々の姿を見て、前生のいんねんをさんげしたんのうの心を治めて通ることが大切である。 (3) この世に生まれかわってくるのも、親神の守護による、誰が誰の生まれ更わりであるかは親神のみが、すべてご存知である。お知らせいただいているところから、親戚または身近なところに生まれかわってくるものと悟らしていただくことができる。 (4) 人間は生まれ更わりによって、この世に永遠に生かしていただくことができる。ここに末代かけての信仰の有難さと喜びを味あわせていただくことができる。

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