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中山会長御居宅新築の願

さあ/\それ/\心に掛かる/\処、又一つには又談示を以て、一同の心得一つの事情、又さしづを尋ね出る処、普請というは宅という。事情は仮に許す。仮家で許す。中に思わく通りには行かん。場塞げ事掛けという。本普請の旬が来れば、すっきり取り払うて了う。一時に掛かる。これは未だ一寸には行かん。今尋ねる処ほんの仮にして、神妙の事情、何っ処へなりと直せるよう。この心無けりゃ掛かられん。はん/\とも思わず、当分の事掛け一間二間三間、それ/\軽く。さあ/\何時模様。一時旬が来れば一時掛かり掛け。一時すっきりと取り払う。それより始める。あちらへ直しなりと、もう惜しいというような事をせず、所々掛け出してある。もうこれという旬が来たら、一時すっきり取り払うから、ほんの一寸の掛かり、何時でも地所は何処なりと許す。本普請未だ一寸には行かん。何時取りても惜しいとも大層とも思わぬよう。それ/\此処がよかろうと、談示の理を以て又一つ尋ねる。さあ勇んで一つ掛かってくれるがよい。
【説明】
(1) 一時凌ぎの簡単なものにしておくよう。本普請の旬がくれば、すっきり取り払うてしまう。今のところ、ほんの仮屋にして大層なことはいらん。どこへでも移せるようにしておくように。 (2) 移築しても、こわしても惜しいというようなことをせず、所々掛け出しがしてあるというようなものでよい。本普請の旬が来たら、すっきり取り払うものであるから、ほんの簡単なもので、かかりかけるなら許す。
【摘要】
本部の普請についての諭しは、それぞれの普請の規模、構造、用途が異なるので、それについて述べられた神意を一様にまとめて言うことはできにくい。しかし次の点は、一貫しているように思う。 (1) 今一時は皆、仮屋普請である。しかして道普請であり、切り無し普請であるということ。 (2) 親の普請を急ぐより、親心の上から大勢の子供たちの帰ってくるおやしきの拡張、信者詰所の普請を望まれていた。しかし、上田ナライト様の住まいや神殿普請のおさしづに見られるように、機が熟して、神意を達成するための普請は、どんなに財政が困窮した中でも、これをやり遂げるように、きびしく急き込まれている。しかして普請の心構えとして、次のように諭されている。 ① 道の順序を聞き分けることが大切である。つとめ場所が道の普請の掛かり初めであったが、最初は小さいものから出来上がって来た道である。この最初掛かりの精神で通れば、どんなこともできる。 ② つとめ場所は一坪から始まったのであるが、その普請を引き受けると言うたのは本席である。普請に当たって、皆その心になるように。 ③ 普請はまず、木を一本買うことから始まるのである。 ④ 旬をはずさないように。旬をはずせば、できることもできなくなる。 ⑤ 念の入ったことはいらん。木柄に望み好みをするよりも、大きな心で何でもという精神が大切。小さな心ではいずんでしまう。 ⑥ 急いでかかれば十分のことができない。前々から用意を整えておくことが大切。 ⑦ 案じ心を捨て、楽しみという心をもって、勇んでかかるように。勇んでかかれば神が十分働く。 ⑧ 皆心を合わせて、一つ心になることである。派を分けてはならん。 ⑨ 外面を飾るよりも、内面の充実が大切である。「中に綿を着ずして、外に綿を着ては通られん」と仰せられている。

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