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大和新聞より申し来りし事に付伺

さあ/\事情の理を尋ねる/\。理を尋ねるからは、一つ一寸さしづして置こう。どういう事もこういう事も、事の成る中難しい。難しい中からどういう理であろう。この道というは、すうきり紋型も無き処から追々の道。尽す運ぶ中から、だん/\の道。どんな事言い立てる。どんな事言い立てゝも、おめも恐れもするやない。紋型無き処から、だん/\の道。これまでいかなる事も言うてあろう。出て来る、見る、二つの理、一寸分かり兼ねる。人間一つの理がある。こういう事すうきり止めて了えば、強あてならんとも言わん。そこえ/\の計りに委せ置く。

教会にて雑誌発刊致し度きに付伺
さあ/\どういう事も心得て働いてくれ。十分許し置く。他に一つ見て一つ成程という中に、こんな事も言う。又々の事情のため治まるである。そら心置き無う働いてくれるがよい。

本局へ取替金に付、管長より預り証送り来れり、送り返して然るか否やの伺
さあ/\一つ答える事情、さあ/\まあ一時の事情には、綺麗な事情は善き一つの事情と治まりて居る処、尋ね無くしての事情、定めて事情こうでよかろうと治まりた処、一時の処綺麗に納めてやるがよい。そうして後に言う事があるで。ならん事はならんとは言わん。一時の処すっきりとしてやるがよい。そうして後々の処、順順尋ねて治めてくれ。いつとも分からん。一度は心置き無う納めて、又先々の台ともなる。それ/\の胸に治めてくれにゃならん。
【説明】
(1) このおさしづにつては橋本武著「おさしづを拝す・上」201頁を参照されたい。 (2) なぜ出て来たか、そして来て何を見たか、この二つのことはよくわかりかねるであろう。人間には誰でも一つの意見があるものである。その相手の人間思案に対して、何か処置を考えるということはやめたがよい。神一条という点から考えて処置しようというなら、しいていけないとは言わない。 \n\n (1)「道之友」第一号は明治二十四年十二月二十八日付発行された(「稿本中山真之亮伝」135~137頁参照)。
【摘要】
「教政」という項目には、教会を治めて行く上での政治的事情のおさしづが入る。その大部分は神道本局との交渉関係のものである(これは全部本部関係のものであるゆえ、ここでは省略する)。ここには、広い意味の教政の中で出張の項目に入らないものを雑然と上げさせてもらった。教会本部関係のもの、一般教会の場合に適用される悟りが得られると思われるものを含めた。  具体的に言うと、 (1) いろいろ先回り、先案じをするのはよくないので、誠心誠意低い心になって事に当たるべきである。 (2) 悪でも善で治めることが大切である。 (3) 社会のしきたり通りで済むことは、その通りにする。 (4) 社会の人々の心に納得と安心が行くようにする。 (5) 事情がどういう事情か見分けて、お道として当然なすべきことは、旬々の理に従って対処しなければならない。 というような点を、お諭しになっておられる。  また関心の高まっている対社会問題については、ここには載せてないが日清・日露の両戦役に関するおさしづ等も参考になろう。一般的に言って、応法と言われるような事情については、付き合いとして処置せよというお諭しが多い(「あいそ」という言葉が使われている)。あまり社会的問題に深入りしないように戒められ、常に神一条の精神でたすけ一条の事情として処置することの必要を強調されている。 \n\n  編纂・出版のおさしづは、ほとんど教会本部に関係あるものである。それゆえ、ここでは、これらのおさしづによって、われわれの心がけるべき点が探らせてもらえるようなものを揚げた。よくわからないおさしづもあるので明確に述べにくいけれど、大体、次のような点を諭されている。 (1) どんどん盛んにすべきであるが、それがお道のためになるか、どうかという点を考慮する必要がある。 (2) 言ってよいこと、わるいこと、出版してよいもの、わるいものがあるので、よく内容と発表する場を検討する必要がある。 (3) お道の出版物は、誰が読んでもわかるようなのがよいので、念を入れて、かえってわかりにくくなるということのないようにしなければならない。 (4) 責任者に重荷がかかる場合があるが、誠心誠意一つ一つ事に処して行けば、必ずご守護があるものである。 (5) 教外者がお道について書いた出版物は、別にどうこうはない。

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