おさしず検索


山沢為造より乳母明年半季置く処御許し下さるや願

さあ/\尋ねる事情/\、万事尋ねてなあさしづ通り、さしづ通りの道、さしづ通りさえ通れば違わん。心置き無う半年という。半年心持たず、楽々一つ事情という。定めて一時こうという。心思やん要らん。成る一つ台さしづして置こう。

続いて子守として桜井おむめの娘ゆきゑの処願
さあ/\尋ねる事情、一時尋ねる処、内々一つ自由という。一人という。これ一人こうしたらと思う。思うやない。内々こうしたらという、一つ扶けやい、大切世話をしてこうという。心置き無う治めるがよい。
【説明】
(1) 子守を一人雇い入れさえしたら、家庭の中内々手がたすかり思いがかなうと思うであろうが、しかし、たすけ合いの心をもって、来てくれる人を大切に世話させてもらうという在り方が肝心で、そうあれば心配せずに雇い入れなさい。
【摘要】
ここに雇用について見せていただくのは、いわゆる雇用の問題一般ではない。見出しの個所に明らかなように、家庭上の事柄にかかわる一つとして雇用の謂である。おさしづ割り書きでは、こうした事柄を指す者として“雇い人”“手伝い”“乳母”“子守”等の語をもって現われているのが大部分であるが、そこにうかがえるところを要約させていただくと、およそ次のごとく言えるかと思う。 (1) 手伝いの人を入れねばならぬほどに家の中が忙しくとも、不足の心をもってしてはいかんので、親神の守護の理に、よく心を致したたんのうの喜びを治めていることが、まず大切である。 (2) 単に手だすけになる、家事がたすかるとの思いではいけない。また、その人が単に間に合うとか間に合わんということで遇すべきものではない。その人を大切と思い、慈しみ、可愛がり、育てるという心が大切である。 (3) 手伝いの人が何度も出入りをして変わってもらわんならんとか、また、その人に身上・事情の徴をみせていただくなどについては、家の中の者も、よく理の治まりをつけてかかる心得が大切である。 (4) すなわちいんねんの理も聞き分けて心治まる、また治めてやる在り方・配慮をしなくてはならない。 (5) なお家庭の中に雇い人を受け入れるについての基礎的な心得としては、“皆同じ理”を心に治めていることが大切である。すなわち来てもらう側の人々も、来てくれる側のその人も、もともと親神の子供としては同じ理・一れつ兄弟の間柄にあるという理を、心に治めていることが大切なのである。

TOP


お道のツール