おさしず検索

さあ／＼尋ねる事情／＼、事情は余儀無く事情尋ねる。どうしてこうとも言えん。今の道、事情重なりてこう、又一つこうという。まあ今一時の処、見合わして、さあ暫くという。

押して、分教会維持困難に付、役員協議の上にて万事取り決め致すべきや
さあ／＼尋ねる処又一つ事情、皆々談示の上より一つ定め。定めた上、又事情とも言う。これ一つさしづに及ぼう。

押して、然らば、役員会議の上地所売り払いの儀協議一決致して売却致して宜しきや
さあ／＼事情は定めて置いて、事情は暫くともいう。精神の理を定めて、一寸暫くという。

【説明】
（１） 余儀ない事情というが、今のところ松村家所有の地所を、ことごとく売り払って弁済するまでに負債は重なっていないから、しばらく見合わせたがよかろう。 　松村初代会長は、さきに地所買戻しのできるよう質入れして処理しようとしたが、これでは真のつくしではないと考えて、一大決心をして松村所有の地所を、ことごとく売り払った上で債務の弁済をしようと神意を伺った。しかし地所売り払いをしばらく見合わせるようにとの仰せに対して、神の保証を得てつくすようなことは真の掃除ではないと悟り、親戚の反対にもかかわらず松村家の地所を処分した（「高安大教会史・上巻」参照）。

【摘要】
教会史を読ませていただくと、ほとんどの大きな教会は一度二度と、厳しい財政的な窮状を通りぬけて来ている。教会が財政的に困難な事情に面して、直接その問題についておさしづを仰ぐということは、非常に少ないようである。しかし、そのようなのっぴきならぬ苦しい事情の最中にあって、身上を通して会長、あるいはその家族、また役員などにおさしづを頂いているのが、かなりある。すなわち、そのおさしづに基づいて理に徹しきるところから、当面する教会の財政上困難な事情も解決を見、また身上のご守護もいただくという場合が多い。本項では、既に取り上げられているおさしづを除いて、いくつか教会史に照らして取り上げさせていただいた。 　それらのおさしづの内容を要約させていただくと、 （１） 先案じせずにたんのうして通らせてもらう （２） たすけ合いの心で一手一つに心をつなぐ （３） 大きな心になって将来を楽しんで通る （４） どうなってもという一つの心（踏ん張る心）を治める （５） 運んだ理のこうのうは末代の理であると悟る このようなことが大切であると教えられている。