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前川菊太郎副会長選定の願

さあ/\尋ねる処/\、まあ/\どんな談示どんな事情、日々それ/\心に掛かり、心使い、よう/\分かり話し合う処、尋ねた一条ちゃんと皆戻らんという精神を定めて尋ねたら、こういう諭しは初めてする。会議々々と言うて働いても/\、用いて貰わねば、働き損のようなもの。世界の道は実を働くで、鮮やか鏡やしきの理も立つ。これまでの処は、何をしたんやらというようになれば、理の持て行き所は無い。こういう話は初めて聞くであろ。これより始め掛けた理に基づき、今までの人間の心を以てするから、神の理が欠ける。薄うなりてからはどうもならん。こんな事情初めやで。始め掛けたら治めにゃならん。まあ/\一つこれもこうせにゃなろまいか、と思うやない。皆さしづする。これまで人間の心を以てするから、縺れ縺れて持ちも提げもならんようになる。これから始め掛ける。筆に留め/\。筆に留めたら、その理に定めにゃならん。夜も寝られん程会議をしても、用いねばどうもならん。縺れ/\の理はどうも受け取れん。受け取れんから困る日がある。取り返やす事出けんようになりたらどうもならん。未だ/\だんない/\と人間の義理を持つからどうもならん。これまで席と定めだん/\話伝えたる。何程留めても理が治まらねば受け取られん。不承々々の理は受け取れん。よう聞き分け。この者一人放って置けん。担い柱控え柱と言えば、皆一時以てこうせにゃならんと思う処、今一時に聞いて、諭する事は一寸に出来ん。又々旬を見て話し、旬が来たなら刻限という。刻限は旬を外さんための刻限。刻限の話皆伝えて筆に留めてある。なれど、皆外し/\て来た。筆に記しあっても、これは一寸こうして置こうと言うようではどうもならん。ならんからこういう事になる。刻限以ての話、さしづ用いねば、尋ねは要らんもの。今までの処過ぎたる話、取り返やしはならん。何でも彼でも救けにゃならん、救からにゃならん。なれど、救からんというはどういうもの。よう聞き分け。これまで長い道中という。どうしよう知らんというような日もありた。さしづこれなら違うまいと、これまでの刻限調べば、成程こうという理も分かるやろ。これ分からねばならん。これから話する。よう聞き分け。みんなそれ/\皆まちまちの事情改めて、一時を以て掛かれども言い難くい/\。なれど、要らんとも言い難くい。刻限を以て諭そう。刻限何時とも分からん。筆に留めた理より頼りにさえすれば、何も言う事は無い。なれど、刻限のさしづ、ぐる/\巻いて置いて納い、紙の色の変わる程放って置いてはどうもならん。そこで、これまでにも遠慮気兼は要らんと伝えたる。遠慮気兼は理の集まらん種である。夜々費やした処が何にもならん。これよう聞いて置け。

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第一、たゞ今の御諭によれば後々談示の点も刻限で御知らし下さるや

さあ/\まあ/\尋ねる処/\、分からにゃ尋ねにゃならん。分かるまで尋ねにゃならん。前に尋ね出した理は急いで急がん。刻限に知らすという、後々の理はこうという事情なら、続いて諭すによって、思わく通り尋ねるがよい。


第二、本部会計一手の事情
さあ/\それは/\よく/\の理を集めてくれた。それは十分待って居たわい/\。遅れてあるから、こういう事になったのやわい/\。それはよう集めてくれた/\。さあ/\許そう/\。

第三、本席の宅を政甚の名前に切り換える願
さあ/\尋ねる処/\、一やしき/\幾重の棟数、一やしき/\幾重の棟数々々、どうしたさかいに誰の物と言うやない。なれど、世上世界の理もある。又人間には一名一人の理のあるもの。それから聞き分け。一時尋ねる処、どうせいこうせいとは言わん。どちらへした処が同じ事、中にそれ/\合う合わんという理はどんならん。こうというは理である。席という万事の処聞かせ置いて、事情一寸暫くの処、扉を開いての働き、一代ではあろうまい。後々続いて又代という。後々代、それ無くばなろうまい。一時一つどうという、堅き理を諭するにはこうならこう。今日の日は子供に一つの事情、一寸一日二日三日が早い。治まったら早くするがよい。

続いて御諭
もうこれ程無うの旬の日が来たるから、早く見分け聞き分け。こうと言えば理を運んでくれ/\。一年の間どんな苦労を見せたやら分からせん。

第四、梶本、まさゑの事情願
さあ/\さしづ/\、前々の掛かり一つ縁談皆諭したる。誰々との縁は無い。あちら伝えこちら伝え、やれ嬉しいと理が合えば、十分の縁と知らしてある/\。それが生涯の縁と言う。一時尋ねる処、将来の理に治まらねば治まろうまい。このやしき十分と思うた中に、どういうものと思うやろ。無理という理は治まらんと言う。一つ話の理になるやろ。神様のさしづならばと言うても、後々事情拵えば止めるに止められん。こういう事になれば、ほどいて了うてやれ。あゝいう風になりても後後は親切やい、成程という。夫婦の中切れたという。夫婦の縁は無くとも互い/\兄弟という縁は結んでくれ。鏡やしき、これまで夫婦の中罪の絶えも無き日を送りた。なれど、十分なら運ぶがよかろう、と諭したる。なれど、よかろうと思うた理が悪くなる。不承々々の理は治まらん。すっきりするがよい/\。ぢばならこそなあという。親切やい、互い/\これが第一である。こうと言えばそうするがよかろう。

第五、上田ナライトの事情
さあ/\これも/\埋れたる/\。埋れたるも埋れさしたのや。こういう道であると、二度三度も運んでくれるがよいで。

第六、山中忠七居宅の事情
さあ/\尋ねる処/\、もうこれ先々の日は分かりてある。知れてある。そこで綺麗な所気楽な所拵えてやってくれ。前々の掛かり、掛かりの道という。これ喰べたいと言えば喰べさし、飲みたいと言えば飲まし、寝る事出来りゃよい。日々の日、大抵気楽にしてやってくれるがよい。
【説明】
(1) 梶本楢治郎氏と飯降まさゑ姉の縁談について伺ったものである。楢治郎氏は初代真柱の弟に当たるし、まさゑ姉は本席の次女である。 (2) 縁談は相互に「やれ嬉しい」という心の理が合ってこそ、それが十分な縁であり、生涯にわたり治まっていく縁である。 だから、人間思案のはからいで、無理にまとめても治まるものではない。重要なのは互いの心である。
【摘要】
(1) 縁談には何よりも二人の心と心が寄り合い、通い合っていることが大切である。 (2) 神の理に基づいて事を決め、それを生涯末代までもと思い定めてかかることが肝要である。 (3) 縁談とはいんねんあって結ばれるものである。だから互いに心を寄せ合い、つなぎ合って、将来いつまでも治まっていくもと(基礎)をつくるべきである。 (4) 本人同士は言うまでもなく、双方の親をはじめ、みんなが十分に納得し「やれ嬉しい」という喜びの心の理が合っていることが大事である。そうしてこそ、その縁談は十分なまとまりを見ることができる。 (5) 人間思案の義理や都合から判断して、事を運んではならない。重要なのは互いに、真実の心を結び合うことであって形ではない。 (6) 自ら心治まっているのならば、独身であっても何ら差し支えはない。

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