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増井りん六十日程前より歯痛の処少々治まり、本日午前十時頃より腰の障りになりしに付願

さあ/\尋ねる事情/\、どうも不思議と思う/\。よう事情聞き分け。長い間、今日はどうであろ、明日はどうであろと思う。あちらが身が障る、こちらが障る。身上に一つの事情あれば、どう成ると思う。何にも案じる事は要らん。尋ねて貰うと/\日々に思うたる処、尋ねる処の事情に何にも間違った事はあろまい。めんめんもこれまでよう/\の道、どんな事情も通りて来た理、万事の事情万事の道、万事と言えばどうなる事と思う。世上にも理がある。無理々々の処に、治まり難くい説き難くい処も心の理に治めて居る。雨降りもあれば、天気もある。雨降りの日は、十分の働きは出来難くい。身上の障りの時は悠っくり気を持ちて、楽しみの道も悠っくりと聞き取りて楽しもう。成ろまい日々の事情、働くばかりが道であろうまい。末は一つの事聞かして貰ろたる事も、どうであろと思う。明日日身の処は案じる事は要らん。皆々の事情もあるで/\。
【説明】
増井りん、本部員。 身上の障りの時は、あくせくせず、気をゆっくり持って、この道は楽しみの道であることをよく心に治め、将来を楽しもう。思うようにならない日々の事情を見て案じ、あくせくと働くばかりが道ではないであろう。行末は聞かしていただいた事もどうであろうと案ずるのも無理はないが、将来の身の上については案じることはいらない。という意味で、腰の障りは、教の理を十分に治めて先案じするなということを指示されたのであろう。
【摘要】
腰については(1)先案じをするな。(2)しっかり腰を入れて丹精せよ(3)よく談じ合って、内々を一手一つに治めて行け。ということをさとされている。

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